弾幕ごっこ
「弾幕ごっこ?」
「あれ、説明されてないか? 」
あの手紙にも書かれていなかったことが出てきたため、疑問形でのオウム返しをしてしまった。
『弾幕ごっこ』というものが分からない
「あぁ…弾幕ごっこ(?)は、どんなやつなのさ?」
「それに関しては私から説明するわ。弾幕ごっこを一言で言うなら、遊びのケンカね 。」
霊夢が説明をしてくよれるようだが、遊びのケンカってちょっと何言ってるかわからない。
余りにもよくわからなかったので、この後さらに詳しく説明をもらった。
どうも、スペルカードルールというものに則って行われているらしい。
それを簡単にまとめると、
一つ、これは妖怪が人間を襲いやすくし、人間が妖怪を退治しやすくするためのルール
一つ、勝負前にスペルカード(技のようなもの)の使用枚数を決め、使用時には宣言をする。
一つ、攻撃は原則死なない程度の威力とし、無駄な攻撃、避け切れない弾幕(光る球)、美しくない弾幕は良しとしない。
一つ、勝負はどちらかのスペルカードがなくなるまで。または、戦闘不能になるまで。
とのことだった。なかなか面白いものだと思う。勝負に美しさを求めるあたりが特に。
「それはさておき、この場所には能力が有るのは知ってるわね? 」
「あぁ。ここじゃ『程度の能力』て呼ばれてるみたいだけど。」
「そう。で、その能力に合わせてエネルギーもあるの。例えば、私の場合は霊力、魔理沙の場合は、 魔力といった感じよ。」
さっき、霊夢が言っていたが、俺のエネルギーは妖力と魔力らしい。
「それで、そのエネルギーを集めて、球体にして弾幕を張るの。ここまではいいかしら?」
「あぁ。」
「それを技としてまとめた物がスペルカードなの。さらに、その弾幕は個人によって違うわ。」
「二人の弾幕も違うの? 」
「私の弾幕は、基本的にビーム状か星形で、」
「私は球状とか、札の弾幕よ。」
そういえば先の弾幕ごっこでも、そうだった。
「そして、弾幕を技としたのが、スペルカードなの。」
「てことは、弾幕ごっこをするためには、スペルカードが必要なのか。」
「できないことはないが、ちょいときついと思うぜ?」
弾幕ごっこをして能力を調べるにも、スペルカードが無ければそれ以前に終わってしまうことの方が多いという。
だが、俺にはスペルカードがない。
「まぁ、無しでやるわ。どうにかなるでしょ。」
「まぁ、いいけど。せめて弾幕の出し方ぐらいはおしえてあげるわ。」
「ありがとう。」
そうして、少しの間弾幕を出す練習をした。はじめは作ることも儘ならなかったが、少しすればコツも掴め、安定して出せるようになった。 因みに、俺の弾幕はクナイのようなものや、丸い球のようなものが作れた。
その段階で、魔理沙と弾幕ごっこを始める。
「準備は良いわね。…では始め!」
「いざ参る!」
――――
霊夢side
「早速行くぜ!《恋札 ミルキーウェイ》」
魔理沙は合図と同時に浮き上がり、スペルカードを使う。 色とりどりの星形の弾幕が彼女中心に広がりつつ淋に迫る。
淋はその弾幕を避けつつ先ほど練習した弾幕をつくり、発射する。
「ぅおっと、避けるだけじゃなくて 弾幕で反撃してくるか! アンタ筋はいいじゃんか!」
「そりゃどうも。だけど、簡単に避けられながら言われたって、うれしくはないね!」
そうお互いに言いながら弾幕ごっこは続いて、とうとう魔理沙のスペルカードがブレイクした。
淋を見ると、いくつか避け切れず掠めたのか、服が汚れていた。
反対に魔理沙は余裕そうに笑みを浮かべている。
外から見ればこれは魔理沙が淋をじわりと押している状況に見える。しかし、良く考えてみてほしい。
魔理沙は私と近しいほど実戦経験が豊富な人物。そんな人物のスペルカードを初見で捌ききった淋も相当の人物であると。
しかも、淋の持つものは妖力と魔力の2つ。それががどうも気になる。彼が言うには半人半龍だというが、本当は違うのではないかと思う。本当にそうかはわからないけど。
そんなことを考えながら二人の弾幕ごっこの審判をする。
「結構きつい!!。」
「いや、キツイですむの凄いな… 」
避け切った感想がきついだけなのは、本当に凄い。
先ほどリンには悪意が無いことはわかったけど、幻想郷の脅威になるかもしれない。まだ警戒を解くことはできなさそうね。
とりあえずは、この勝負の結果を見定めるべきね。
…あ、勝負じゃなくて、淋の能力を引きだことが目的だったわ。
――――
淋side
「いや本当にキツイ。」
魔理沙の馬鹿みたいに重い攻撃を受けて何ともないように見えるかもしれないが、正直めっっっちゃ怖かった。弾幕が迫ってくるのが精神的にやばい。リコ〇コの銃弾避けるアレの感覚を知った。
「そうか? そりゃよかった。」
「いや良くないよ!? 精神疲労がヤバいのよ!」
とにかくこの状況を打破するには何が必要だろう。力か? それとも武器か?
「…武器かな。」
しかし今簡単に手に入るものは石、木の枝ぐらいでとても武器と言えたものじゃない。
せめて薙刀とか刀とかないものなのかと思っていた。そのとき不意に手に何かを握った感触がした。思わず見てみると薙刀を握りこんでいた。
「いや、どこから薙刀が出てきたの!?」
「なんだ、能力が分かったじゃないか。」
「これが能力? よくわかんないけど、勝ち筋が見えた!」
薙刀はよく使っていた武器の一つだったから安心する。
「薙刀一本で勝てると思ってるようだが、それは問屋が許さないぜ! 《彗星 ブレイジングスター》」
魔理沙はまたしてもスペルカードを使ってきた。彼女は弾幕をバラまきながら突っ込んで来る。
「って、突っ込んで来る!? これって有りなの!?」
「一応、弾幕を出してるから良いのよ…」
霊夢は「判定はすごく微妙だけどね。」と言葉を続けた。
それを耳に入れつつ、薙刀をその場で構える。魔理沙は余裕の笑みを浮かべて此方に迫る。そして、目前まで来た瞬間、刃の腹が魔理沙の横腹に入った。
魔理沙は横方向に飛んでいき、そのまま地面に落ちていった。
「…え?」
「これは、少しやりすぎたかなぁ…」
――――
霊夢side
私は目の前で起きた光景が理解ができなかった。
魔理沙が《彗星 ブレイジングスター》を発動し、淋に突撃していき、それと同時に淋が薙刀を構えたところまではわかった。しかし、その後気が付けば魔理沙は横に飛ばされていた。
恐らくは、淋が薙刀で横薙ぎに振るったのだろう。
「魔理沙、だいじょうぶ?」
「痛ててて……なんとか…」
しかし、不思議だ。淋は外の世界から来たのだが、そこでは薙刀は使うことはないと聞いた。しかし、淋はまるで使うのに慣れているようだった。
淋に向けて抱える不思議を聞いてみよう。
「ねぇ――」
「念の為、魔理沙に手当てをしたいから、神社の中に入っていい?」
そう思い口を開こうとしたが、淋は魔理沙を抱きかかえながら聞いてきた。そのタイミングはまるでワザと私の質問に被せてきたかのようだった。
まぁ、魔理沙は派手に飛んでいって地面に激突してたので、怪我がないか不安になる。いまは淋の言うとおりにするべきだと思った。
まあ、あとで聞けば良いでしょう。
とりあえず、魔理沙の手当てをして挙げたのだった。
ちなみに、薬代はしっかり請求しました。
スペルカードルールに関して、調べて書いてみましたがあってますよね?
もし、公式からの文言があったら教えてくださるとうれしいです。
Vocalアレンジしか聞いてないせいで、流行りの曲が分からないという状態が4年ぐらい続いていて、非常にマズい気がする。




