神社
感想および、誤字報告をくださった方、ありがとうございます!
「暇ねぇ…何もないのはいいけどそれはそれなのよね。」
私、博麗 霊夢はそう愚痴る。
この幻想郷に何かあったら、それを解決するために動かなきゃいけないけど、それはめんどくさいから嫌。だから何もないのがいいのだけれど、でも、それはそれで手持ち無沙汰になってしまうのよ。
「…境内の掃除でもしようかしら。今日は誰か来る気もするし。」
どうせ魔理沙だろうと思いこむ。そうして気は進まないがホウキを手に取り、境内にある落ち葉や小石を隅に固める。そうしていると、空から黒い影が下りてきた。
「よう、霊夢。どうせ暇してるだろうと思って、魔理沙様が来てやったぜ。」
「やっぱりアンタが来るのね。」
こいつこそ、どうせとか考えていた霧雨 魔理沙。ただただ騒がしいだけの迷惑な存在。
「しかし、霊夢がこんなに綺麗に掃除をするとは珍しいな。」
「なによその言い方。それじゃまるで、普段は雑だといわれてるようなものじゃない。」
「なにか間違ってたか? それだから、参拝客も来ないし、妖怪神社とか言われるんだぜ?」
魔理沙のその聞き捨てならない言葉に、私はホウキを握る手に力が入るのだった。
――――
リンside
「さて、何とか登り切っわ。しかし、まぁ…」
あのクソ長い階段を登り切った先にあたのはやはり神社だった。
そこには人影が2つある。あったのだが…
「アンタは、なんでいつも余分なことをいうのかしら? 」
「余分なこと? なんのことやらな。私は事実を言ったまでだぜ。 」
「なんですって?」
紅白の脇が出た巫女服を着た少女と、魔女のような白黒の服を着た金髪の少女が何やら口喧嘩をしていた。
うん、ドユコト?
困惑している俺を置いて、二人の口論はヒートアップしていき、遂には
「あぁもう!めんどくさい!《霊符 夢想封印》!!」
技を発動してしまった。大きな球と小さなお札のようなものが魔女に襲い掛かる。
というか、ルーミアと密度が違いすぎだろ!こんなの食らったらあの魔女っ娘もヤバいんじゃ!
そう思っていたが、当の魔女は焦るわけもなく、逆に二ヤリと笑い、
「おっ、やる気になったな?《恋札 マスタースパーク》 」
こちらも技を発動させた。こちらは太いビームである。いや本当に太い。マジで。
この二人の技はそれぞれぶつかり、狙ったであろう方向とは別のところに逸れて飛んでくる。
「…あれ?こっちに飛んできてる?」
「「…あれ?あそこに人がいる?あっ …」」
ドーン!
気が付いた時にはもう遅く、二人分の攻撃に巻き込まれてしまった。
――――
霊夢side
「…やらかした」
「おっ、おい! だいじょうぶか!?」
私たちは弾幕に巻き込まれた誰かに心配の声をかけた。
弾幕ごっこで死ぬことは基本ないはずだけど、怪我はするし、気を失うことはある。
ましては今回に関してはその人にとっては不意打ちだったはず。それに私たちの弾幕は比較的強力な部類に入る。それを二人分同時に食らってしまったようなら、それこそ失神してしまってるはず…
彼のいた場所は土煙がひどく視認することはできない。
「なぁ霊夢、絶対、気失ってるよな?」
「そうでしょうね…」
そうお互いの予想を交換しているうちに、土煙が晴れてきた。そこから現れたのは、両足で立っている人物だった。
「嘘、でしょ?」
「痛いな。俺じゃなかったら、気、失ってたぞ?」
ありえない。普通だったらありえない。しかもそれが一切記憶にない人物なのだから余計に。基本的に私に記憶にある人物は相当な実力の持ち主しかいない。つまり、この人物は印象が薄かったか、外の世界から来た外来人か。しかし、おそらくこの人は後者のはず。だって私の勘がそう言ってる。
ただ、この人物の実力はここ幻想郷でも強者に入るはず。
魔理沙もこのことに気が付いているようで、目の前の人物に対して警戒をしている。
とりあえず、謝罪をして様子を見ることにした。
「ごめんなさい。まったく気付かなかったものだから。」
「私からも謝るぜ。というか良く痛いだけで済んだな。結構威力高めてたんだが。」
「ほんと、痛かった。とっさに防がなかったら、やばかったわ。」
何とか防いだようだが、そんな芸当、ただの外来人ではできない。そこで率直に何者か聞くことにした。
「貴女、何者なの? 」
「俺?俺は白夜 淋だ。あんたらは?」
名前しか答えてくれなかった。
「私は、博霊霊夢。ここ博霊神社の巫女をしているわ。」
「私は普通の魔法使いの霧雨魔理沙だぜ。というかリンか…聞たことがないな。」
「それはそうだ、なぜなら紫って奴に拉致られたぽいからな。」
「「ブフッ」」
これで分かった。彼は外来人であると。それにしても、むらさきってwww すごい勘違いだわww
魔理沙は腹抱えて転がってるわよww
「なにがそんな可笑しいのさ?」
「いやぁwwアイツの名前をそう読むやつがいるとは思わんくてな。あはははwww」
「それ、紫じゃなくて、紫ってよむのよww」
「マジで? 読めるわけねぇわ!」
こんなことは初めてだった。まぁ、一つ分かったことがあるとすれば、淋からは悪意が感じれないってことね。それでも警戒は緩めるつもりはないけれど。
それに一つ聞きたいことがある。
――――
リンside
「そういえば淋。貴女、人間じゃないわね? 」
霊夢が急にそう言ってきた。
「…どうして、わかったのさ?」
「簡単なことよ。貴女からは妖力と魔力を感じるもの。」
「ちょっと待って、何それ。」
「え、気付いてなかったの?」
変な種族だなとしか思ってなかった。まさか、そんなものを持ってるなんて…
「まぁ、今はいいか。確かに俺は龍と人のハーフらしいけど。」
「龍ってあの龍なのか?」
自分の種族を伝えたら、魔理沙に信じられないような目で見られながらそう聞かれた。
「そのはず? 幻想郷ここにはいろいろな種族が居るって聞いたから、龍もいると思うのだが。」
「確かに幻想郷ここにはいろいろな種族がいるわ。人間はもちろん、妖怪、霊、神だって。でも、龍は別よ。」
霊夢の話によると、幻想郷で龍という存在は最高神と認知されており、しかしその姿は誰一人としてみたことはないと。
「でも、リンの見た目は人間だがどうなんだ?」
「一応、体の一部の皮膚を鱗に変えることはできるが、それだけなんだわ。あと、もう一つ言うと、俺は男だ。」
「そうか…ウェ!?」
俺の返答に魔理沙はうなずき納得しようとしたが、驚きの声を上げた。
「いや、その顔と体つきで男なわけないでしょ?」
「よく言われるわ。」
ほんとこの容姿のせいで何度、ナンパを受けたか…しかも男と分かっても、誘ってくる奴がいたし…あの時の目は本当に怖かった。まじで。
思わず遠い目をしてしまう。
「なにを考えてるかはわからんが…大変だったんだな。」
ほんとだよ…
「そういえば、リンの能力はなにかしら?」
能力…あぁ、『程度の能力』か。俺のはどうだろうか。さすがに、【体の一部を鱗に変える程度の能力】とかしょぼいのは嫌だぞ。
「わからない。そもそも、あるのかどうかの問題からかな。」
「でしょうね…」
なにか簡単にわかる方法はないのか…
そう考えていると、魔理沙がなにか思いついたようで、「そうだ!」といった。
「能力が分からないのなら、弾幕ごっこをすれば良いんじゃないか?」
昨日はバレンタインでしたね。(血涙)
個人的に魔理沙とのカップリングは公式も推しているレイマリです。異論は認めます。
魔理沙が「あーその…なんだ。これやるよ」とか言って、霊夢にチョコを渡すイメージがあります。キャー(≧∇≦)
でも、マリアリも良いんですよね。イケメン魔理沙に乙女なアリスがチョコを渡す、みたいな。
というか、メインで書いている作品の筆が進まなくてヤバいです…




