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パンツを見たら殺しますよ?  作者: ねむり だいじろう
第5章 パンツを見たら殺しますよ?

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第14話 エピローグ



「じゃあ、リンパ流していくね~。」

「ああ、頼む。」


「電流行きま~す。」

「ああ、頼む。」


「最後に細胞の修復で終わりだよ~。」

「ああ、頼む。」



「ど、どうかな?」

「いや~、流石に1回じゃ・・・」

「そうだな、すまない・・・」

「ううん。後はジムと食事だね。」

「ああ。やれることは全部やってみるよ。」

「そうだね。美桜はまだ若いし、きっと大丈夫だよ。」

「ありがとう。」


美桜はジムに出て行った。


「美桜、上手く行くと良いな・・・」




昨晩、美桜から相談を受けた。


バストアップをしたいそうだ。


残念ながら私のスキルですぐに胸を大きくすることは出来ない。

でも成長の助けくらいにはなるかもしれない。

形を整えることも出来るだろう。


まずはジムで土台を作って、

食事でタンパク質と脂質をしっかり採って、

後は10代の成長力に期待しよう。


「でも、どうして急に?」

「やっぱり・・・恋??」




数日前、道場―――



美桜とレオはトレーニングを終え、ストレッチをしていた。


「あ、あの、師範・・・」

「ん?どうした??」

「あの~、その~・・・」

「何だ?ハッキリしろ。」

「はい!質問、よろしいでしょうか?」

「ああ、いいぜ。」


「し、師範は、その・・・どういう人が好み、でしょうか?」

「好み?どうした急に??」

「あ、いえ、ちょっと気になって・・・失礼しました。」

「ん~、そうだなぁ・・・やっぱ胸筋(きょうきん)のデカい奴だな。」


「そ、そうですか・・・」

(やっぱり、胸が大きい女性が好きなんだな・・・)


『まぁ、胸筋がデカいとタフで強い奴が多いからな。』(美桜は聞いていない)


(胸か・・・私はペタンコだからな・・・)


『やっぱり強くないと戦っても面白くないだろ?』(美桜は聞いていない)


(私は脈ナシか・・・)


『お前は十分強くなったな。稽古してても楽しいぜ。』(美桜は聞いていない)


(でも、バストアップすればまだ・・・)


『おいミオ、聞いてるか?』(美桜は聞いていない)


(真白に相談してみようか・・・)


「師範、お先に失礼します!」

「え?お、おう。お疲れ。」




「真白、ちょっと相談が・・・」





頑張り屋の美桜なら、大丈夫。

胸も、恋も・・・



――――――



アンジュとオルディスは新しい魔術の研究をしているらしい。


休憩中には一緒にスイーツを食べている。

とても仲がいい。

師弟というより本当の孫とおじいちゃんのようだ。


このままずっと一緒に居れれば良いけれど・・・



――――――



カイとレイの食堂は今日も美味しいご飯を提供している。


いつも繫盛していて忙しいけど、楽しんでいるようで何よりだ。



新しいスタッフたちも楽しく働いてくれているようだ。


やっぱり、楽しいのが一番だよね。



――――――



真白のサロンも大忙しだ。



「真白さん。次のお客様入られます。」

「は~い。どうぞ~。」


「よろしくお願いします。」


新しいお客様が入って来た。


珍しく男性のお客様。

かなり整った顔立ち。

背も高く、スタイル抜群だ。

20代前半だろうか。


「ようこそ。今日はどうされましたか?」

「はい。私は冷え性で、肩こりも酷くて・・・」

「冷え性と肩こりですね。」

「お願いできますか?」

「もちろん。おそらく血行が悪くなっているのかもしれませんね。」



施術着(せじゅつぎ)に着替えた男性。


「ベッドへどうぞ。」

「はい。お願いします。」



ひと通りの施術が終わった。



「終わりました。いかがですか?」


「信じられないくらい体が軽いです。」

「それに何だかポカポカします。」


「そうですか。それは良かったです。」



おもむろに立ち上がる男性。


「いや~、やはりここは良いですねぇ。」

「はい?」

「真白さんの腕も上がっていますし、サロンの雰囲気も素晴らしいです。」

「あの・・・初めての方、ですよね?」


男性の身長が見る見る縮んでいく。

頭は禿()げあがり、やがて老人の姿に・・・


「げっ!神様じゃん!!」

「フォッフォッフォッ。ワシじゃ。」


「今さら何しに来たのよ!あれから大変だったんだからね!」

(つら)い思いをさせるかも、と言ったであろう?」

「ホントに辛かったんだから~。」

「しかし解決した。(みな)で力を合わせての。」

「それは、そうだけど・・・」

「お(ぬし)は良い仲間を持った。」

「・・・うん。」


「悪い神のいたずらで送られてきた魔人はもう死にました。」

「ですが、人生何があるか分かりません。」

「良いこともあれば悪いこともあるでしょう。」

「しかし真白さん。あなたなら大丈夫。」

「きっと乗り越えられるでしょう。」

「これからも仲間の皆さんと一緒に楽しく過ごしてください。」


「神様・・・」




「って、また逃げる気でしょう!」

「な、何です?」

「良いこと言ってる()にしれっと居なくなるんでしょ?前みたいに!」

「べ、別に逃げるとかでは・・・」

「ちゃんとお金払ってよね。前の分も一緒に。」

「あの~、真白さん。」

「何よ。」

「申し訳ありませんが、神界(しんかい)にはお金という概念(がいねん)がないもので・・・」

「だから?」

「その・・・お金を持っていません。」

「そうですか。それなら仕方ないですね。」

「ご理解(いただ)けて良かったです。それではまた・・・」

「ちょっと、待てぇぇぇ~いっ!」


「え、あの・・・」

「払えないなら、働いて返してね♡」




神様は美人女性の姿になっていた。


「いらっしゃいませ。ようこそSalon(サロン) de() restalite(リスタリテ)へ。」

「そうそう、その調子。」


「それでは、私はお先に・・・」

「はい、お疲れ様~・・・って、まだ何もしてないでしょ!」


「いつでも見守っていますよ。では。」


そう言うと、神様は消えてしまった・・・


「ちょっとーー!!この貧乏神ィィィッ!!」





後でみんなにこの話をしたら、全員大笑いだった。


私もつられて笑ってしまった。



まぁいっか。



楽しければ、それで良い。




私の人生はまだ始まったばかり。


これからもここで生きていく。みんなと一緒に・・・




「俺やで!」


「ま、マミー!?」


「何勝手(かって)()めようとしてんねん。」

「何よ~、別に良いでしょ?」


(なん)やしんみりして、似合わへんねん。」

「ちょっと、失礼ね~。」


「いいから、早よ行くで。」

「行くって、どこによ?」

「食堂や。今めっちゃ忙しいねん。手伝(てつど)うてくれや。」

「こっちも忙しいんですけど?」


「先行くで!」

「ちょっと待ってよ~~。」



真白の今日はまだまだ終わらない―――




     ー 完 ー




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