第9話 幹部
剣を振りかぶったまま動かない美桜。
どこかに潜んでいたダークウルフ3頭が襲い掛かる!!
「ミオ!!」
レオが大盾を構えて美桜を守る。
ドンッ
レオの背中に美桜がぶつかった。
「し、師範。すみません!」
「お?ミオ、動けるのか?」
「はい。動けます。」
「鎌鼬!」
シュババババッ
アンジュの放った刃がダークウルフ3頭を切り刻んだ。
さらにキラースコーピオン8匹とダークウルフ5頭が現れた!
「私が行きます!」
飛び出す美桜。
ピタッ
チッチッチッチッチッ・・・
またもや美桜の動きが止まった。
「タイダルウェイブ。」
ゴォオオオォォーーーッ
巨大な水流が魔物の群れを飲み込んで消えた。
再びゴーレム3体が組み上がり、美桜に襲い掛かる!
「コイツ!」
レオが間に入り大盾を構えた。
ドンッ
レオの背中にぶつかる美桜。
「あ、師範。何度もすみません。」
「ああ。だが、一体どうなって・・・」
「アクアランス。」
シュンッ!
オルディスの放った水の槍が岩陰に向かって飛んで行く。
「クッ」
岩陰に隠れていた何者かに水の槍が傷をつけた。
「良く気付きましたね。」
岩の後ろからゆっくりと黒スーツが姿を見せた。
「新しい魔人!?」
「コイツも幹部か?」
「そうみたいだね。」
新たに現れた魔人。
よく見ると、額に何か線のようなものが見える。
「皆、気を付けるのじゃ。ア奴の額、邪眼かもしれん。」
「邪眼??」
「邪眼に見つめられると、動きを止められてしまうのじゃ。」
「そうか!それで美桜が・・・」
「そうじゃ。先程はレオの大盾で視線が遮られたのじゃろう。」
「なるほど。それで俺の後ろで動き始めたのか。」
「じゃあ、レオの後ろに隠れながら攻撃すれば良いってこと?」
「そう上手く行けば良いがのぉ・・・」
ゴーレムの群れが押し寄せて来た!
真白たちはレオの後ろに身を屈める。
「テンペストアロー!」
アンジュの放った大量の風の矢が天空より降り注ぐ!
ビュンビュンビュンビュン!グサグサグサッ!!
ゴロゴロゴロ・・・
ゴーレムは岩に戻った。
「やるじゃん、アンジュ!」
「エヘヘ~」
「次、来るぞ!」
ポイズンスパイダーとキラーラットの大群が現れた!
「もう1回行くよ!テンペスト・・・」
『盾を下ろせ』
レオは突然、大盾を地面に倒してしまった。
邪眼がアンジュを捉える!
チッチッチッチッチッ
アンジュの動きが止まった。
「師範?師範!!」
「ハッ!すまない!」
大盾を構え直そうとするレオ。
邪眼がレオを捉える!
チッチッチッチッチッ
レオの動きが止まった!
アンジュは動き出す。
「あ、テンペスト・・・」
『黙れ』
言葉が出ないアンジュ。
「し、師範?」
「アンジュ、どうしたの?」
「また新しい魔人が現れたようじゃ。」
「マジ魔人?」
半壊した建物の上部に黒スーツが見えた。
「どうやら、人を操る能力者のようじゃな。」
「え?そんなのどうやって・・・」
「まぁ、やってみるわい。」
ポイズンスパイダーとキラーラットが襲い掛かる!!
「アクアミラージュ・アフェクト。」
辺りに深い霧が広がって行く・・・
キラーラットの大群が全員に噛みついた!
ポイズンスパイダーの大群が猛毒の糸を吹き付ける!
パーティーメンバーは全員まぼろし。
霧散して消えてしまった・・・
「今じゃ!」
魔人の死角に現れたメンバー達。
「鎌鼬!」
「キャビテーションボルト!」
「グレートビッグバン!」
「飛燕!」
アンジュが魔物の群れを切り刻み、
真白が魔物を操る魔人を爆殺、
レオが邪眼の魔人を押しつぶし、
美桜が人を操る魔人を切り降ろした。
ドッカーーーーンッッッ!!
ハァハァハァ・・・
3人の魔人と魔物の群れが、一瞬にして消え去った―――
「フッフッフッ。皆さん、なかなかやりますねぇ。」
また新たな魔人が現れた。
「コイツが最後の幹部か・・・」
フッ
不敵な笑みを浮かべる魔人。
「最後。だと良いですねぇ。」
「何!?」
「リザレクション」




