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パンツを見たら殺しますよ?  作者: ねむり だいじろう
第1章 わたし、エステサロン作ります!!

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第5話 はじまり

第5話 はじまり


その少女は、湖(みずうみ)のほとりに立っていた。

ずっと動かず立っていた。


どのくらいの時間が過(す)ぎただろう。



「オギャー!!」


少女は突然、産声(うぶごえ)をあげた。


「え?え?何(なに)なに??」

「ここどこ?てか、わたし今『オギャー』とか言った?恥(は)ずかしー・・・」


「あれ?そういえば私、死んだんじゃ・・・」

「あ、そうか。神様に転生させてもらったんだ。」


「え?てことは、ここ異世界?」


「ウソー!?ホントに異世界なの?剣と魔法の?」

「じゃあじゃあ、アレ出るのかな?出るのかな??」


「よーし、出すぞー。出しちゃうぞー。」


少女は左の手のひらを掲(かか)げ、こう叫(さけ)んだ―――


「ステータス!!」


少女の目の前に半透明(はんとうめい)のパネルが広がる。


「でたー!ステータスウインドウ!!」

「やっぱ出るよねー♪」


「どれどれ、名前は・・・」

「フローレンス・真白(ましろ)・アルメリア・・・か、可愛い♡」


「年齢は17・・・ん?17歳!?」

「え!私、17歳なの?ウソー!?いいのー?」

「ホントにホントに17歳?キャー!うれしー!!」

「でもいいの?犯罪じゃない?ホントに?ムフフフ・・・♡」


「え~っと、続きつづき。」

「ヒューマン系(けい)でLv(レベル)1のエステティシャン見習(みなら)い・・・マジ?」

「憧(あこが)れのエステティシャン・・・神様ありがとう♪」


「体力:ある 魔力:ある 力(ちから):よわい 敏捷(びんしょう):おそい・・・?」

「何これ?雑(ざつ)!ざっくりしすぎじゃない?」

「数字じゃないの?わかりにくいなぁ・・・いや、寧(むし)ろわかりやすいのか?」

「う~ん、まぁいっか。」

「で、スキル、スキルっと・・・エステ?」


「え~っと・・・エステ!!」

両手を突き出した!・・・シーン―――


「何も起きない。どうやって使うの?」

「神様、何も言ってくれないんだもんなぁ・・・」

「やれやれ・・・ステータスはもういいや。」


「じゃあ、そろそろ~。見て良いですか~?」

「17歳の、わ・た・し♡」


真白はおもむろに湖に近づくと、波(なみ)ひとつない水面(みなも)を覗(のぞ)き込(こ)んだ。


そこには、まだあどけなさの残る少女の姿があった。


長いまつげに、大きな目。

黒く大きな瞳(ひとみ)は、少しゴールドが混(ま)じっているようにも見える。


小さな鼻に、薄(うす)めの唇(くちびる)。


背中の真ん中くらいまで伸びたストレートヘアー。

奇麗(きれい)な黒髪(くろかみ)で、シルバーの艶(つや)が眩(まぶ)しい。


メイクはしていないようだ。

17歳のウル艶肌(つやはだ)には必要ないよね。



「私、カワイイ♡」



真白が自分の姿に見惚(みと)れていると、遠くの方で何か聞こえた気がした。


「キャーッ!!」


今度は、ハッキリ聞こえた。


真白は、考える間(ま)もなく飛び出して行った。



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