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パンツを見たら殺しますよ?  作者: ねむり だいじろう
第1章 わたし、エステサロン作ります!!

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12/13

第12話 わたし、エステサロン作ります!!


宿屋。ファミリールーム―――


「大きな部屋に()えてもらえてよかったね。」

「そうだな。」


「どう、アンジュ。気に入った?」

「うん。」

「ウフフ。お風呂入ろっか。」


真白はアンジュをお風呂に入れた。


髪がかなり長い。

洗うのも、乾かすのも時間が掛かる。

何より目にかかっているので邪魔(じゃま)になるだろう。


「アンジュ、髪切ってみない?」

「うん。切りたい。」


「それじゃあ、私が切ろうか?」

「美桜、切れるの?」

「ああ。いつも弟の髪を切っているからな。」

(美桜の弟!きっとカワイイ♡)


チョキチョキチョキチョキ・・・


美桜は見事なハサミ(さば)きで髪を切った。



あらためてアンジュをよく見てみる。


5歳くらいのヒューマン系。身長は私のおなか辺りだから1mソコソコだろうか。

セミロングにカットされた髪はホワイトシルバーのサラサラストレート。

目鼻立ちは整っていて知的な印象。(ひとみ)の色はエメラルドグリーンに見える。

()(ほそ)って見えた体は、食事とエステスキルで少しふっくらしたようだ。

(ほほ)も子供らしい丸みが出ている。

とっても可愛い女の子。

でもどこか普通の子供とは違う何かを持っているような、そんな気がした。


「さあ、(かがみ)で見てみるか?」

「うん。」


「・・・これが、わたし?アザも消えてる。」

「髪もキレイ。」

「肌もモチモチしてる。」

「すごい・・・わたし、カワイイの?」

「うん。とっても可愛いよ♡」

「ああ。可愛いぞ。」


「お姉ちゃんたち・・・ありがとう!」


アンジュは満面(まんめん)の笑顔を二人に向けた―――



ドキドキ・・・


真白は何か、心の奥から()き出てくるものを感じていた。


熱い・・・何なのコレ


こんな感覚、初めてだ


誰かを奇麗(きれい)にする。(いや)す。そして、幸せになるお手伝いが出来るなんて・・・


こんなにうれしいことなんだ


前世で私がしてもらったこと


今度は私が誰かにしてあげたい・・・



そうだ―――



「わたし、エステサロン作ります!!」



第1章 ー 完 ー



そして、物語は第2章へ・・・




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