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パンツを見たら殺しますよ?  作者: ねむり だいじろう
第1章 わたし、エステサロン作ります!!

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第11話 アンジュ(後)


真白たちはお気に入りのランジェリーを手に入れ、ウキウキで宿屋へ向かった。


宿屋まであと少しの所、1人の幼女(ようじょ)が佇(たたず)んでいる。


服はヨレヨレ、髪はボサボサ、腕や足は傷だらけ。

そして、顔の半分ほどを覆(おお)う大きなアザがあった。


幼女は不健康に瘦(や)せ細(ほそ)り、目には光がなく、虚(うつ)ろな表情を浮かべていた。


真白たちは幼女に駆(か)け寄(よ)り膝(ひざ)をついた。

目線を合わせてみたが反応がない。


真白は幼女をそっと抱きしめた。

「大丈夫だよ。大丈夫。」


「マイクロカレントヒール。」

幼女の体を光が包む。

体中の傷が消えた。しかし、顔のアザには効(き)かないようだ。


「ピーリング・リジェネレイト。」

幼女の顔に手をかざす。

アザが見る見る小さくなって行き、やがて透(す)き通(とお)るような奇麗(きれい)な肌が顔を出した。


「スパークルトリートメント。」

幼女の頭をそっと撫(な)でると、ホワイトシルバーのサラ艶髪(つやがみ)が風になびいた。


「うん。きれいになった。次は・・・」


辺りを見回すと子供服屋が目に入った。

「よし、あそこ行こう。」


店に入るとブルーのワンピースが展示(てんじ)してあった。

「あなたによく似合(にあ)いそう。素敵(すてき)♡」


試着室(しちゃくしつ)で着替(きが)えさせると、予想通りとてもよく似合った。


グ~・・・

幼女のおなかが鳴った。


「おなかすいたね。ごはん行こ。」


3人は近くのレストランに入った。


やさしい味の温(あたた)かいポタージュスープ。

真白は幼女の口にスプーンを運んだ。

一口(ひとくち)、二口(ふたくち)・・・頬(ほほ)が赤らむ。

「おいしい・・・」


やわらかいチーズリゾット。

「ハフハフ・・・おいひー」


ふわトロ卵(たまご)のシーフードオムレツ。

「自分で食べられる?」

「うん。」

ガチャガチャぱくぱく。

ムシャムシャもぐもぐ。

「ふ~」


「デザートもどうぞ。」

ぷるんぷるんプリンアラモード。

パクパクパクパク・・・

「う~ん♡」


「ウフフ、おいしかった?」


「と~ってもおいしかった。ごちそうさまでした!」

幼女は初めて笑顔を見せた。

とってもキラキラした、天使のような笑顔だった。


「か、カワイイ♡」


「私は真白。こっちは美桜。あなたは?」

「・・・わからない。」

「え?名前わからないの?」


「君は家族はいるのか?」

「いない。捨(す)てられたみたい。」

「そうか・・・すまない。」


「今はどこに住んでるの?」

「公園。」

「・・・そっか。」


「ねぇ、私たちの所に来ない?」

「え?でも・・・悪いし。」

「遠慮(えんりょ)することないぞ。」

「そうよ。おいでよ。」

「・・・いいの?」

「もちろん!」


「じゃあ・・・なんて呼んだらいいかな?」

「・・・名前ないから。」

「よかったら私がつけてもいい?」

「考えがあるのか?」

「うん。・・・アンジュ。どうかな?」

「おい真白、それって・・・」

「そう。だってさっきの天使の笑顔を見せられたら、これしかないでしょ。」

「アンジュ・・・いいよ。」


アンジュは少し恥(は)ずかしそうに微笑(ほほえ)んだ。



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