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第五話 信長の曲がらない事実 其の二

よろしくお願いします。

 善照寺砦に着いた信長はまず今川軍の情報を知るために、善照寺砦に陣を敷き守っていた佐久間信盛に現在の戦局を聞く事にした。


「現在の戦局は如何なものであろうか?」


「丸根砦、鷲巣砦の二つが陥落、今川の軍勢は衰える事なく...我が軍は劣勢で御座います。」


 今川軍はまず大高城付近にある織田方の二つの砦を手中に収め、次は鳴海城の付近にある織田方の三つの砦を攻める算段であった。


(今川の狸は次の一手を打とうとしているに違いない。)


(させるものか!!)


 佐久間信盛ら家臣達が信長の顔を伺いながら、不安そうに指示を求める。


「信長様、どの様に致しましょう?」


「我は中島砦に向かう。」


「...中島砦で御座いますか?」


「そうだ。」


 信長の決断は皆が予想もしないものであった。

 善照寺砦から中島砦への道は細く、周りの深田は泥濘が酷く一度足をとられてしまうと抜け出せないほどであった。

 それに今川軍にこちらの動向がバレてしまう可能性もあり、非常に危険を伴う険しいものであったからだ。


「信長様に考えがあっての事ですか?」


「言う必要はない。」


「信長様! 考えを改めて他の策を講じるべきです!」


「我が行く道は、我が決める。」


 必死に信長を止めようとしていた家臣達の反対を押し切り、信長は聞き入れる事はしなかった。

 家臣達の中には、"あのうつけに任せていて本当に大丈夫だろうか?" と考える者もいた。


(信用に足らない者達に策を教えるものか!)


 信長の内心はもう決まっていた。


(この強い雨だ...今川軍も戦を終えて疲れているはず、迂闊には攻めてこれまい。)


(今こそ好機、狸の一手先を読む。)


 そして中島砦に無事にたどり着いた信長は今川義元の本陣が桶狭間山に向かい進軍している事を知る。


(今川の首を取るなら、今しかない。)


「これより、桶狭間に進軍を開始する!」


 信長の昂る心を表す様に雨は強くなっていった。


今日の所は尾張のお話もう終わり。


疲れた、また来週。



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