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ベル王国
「それでよおアニー」
「ん?」
「俺たちは今、どこに向かってんの?」
アニーは下を向いて、クククと笑った。
「ベル王国って知ってるか?」
「……ああ、噂では聞いたことある。あの、入国審査が厳しくて、誰も入国できない、厳重に鎖国をしているから各国の首相や国王以外誰もその国の情報を知ることはない、でも、どこの国もなぜか攻め込まない、不思議な国家……」
「流石は王子、国際情勢は本当に詳しいな」
「まあ、勉強したから……まさか!?」
「ああ、俺たちは今から、ベル王国へと向かう」
「え、でも、入れないんじゃ……」
「俺に任せときな」
「アニー……」
アニーはポタージュを飲み干し、銀のカップを地面に置いた。
「言ったろ? 俺は天才なんだよ。俺を信じろ」
アニーはそう言ってクスッと笑った。
「……ああ、信じるさ。お前は俺の、唯一の」
俺たちはグータッチした。
「友達だから」




