チートスキルの氷魔法
やってみろよー! 魔法使いならやってみろよー!というヤジが聞こえてくる。スマホをチラッと見ると、SNSで、魔法という言葉に対して意味がわからない、という投稿や、いまさら帰ってくるな、などの投稿、さらには俺に対する殺害予告まで。
本当に俺は、この国のことが。
俺は、シャルル国王からマイクを渡された。
「お久しぶりです、国民の皆様。ベニ王子でございます」
ヤジは止まらない。
「それでは今から、雨降らしの魔法を唱えます」
マイクを置き、ポケットから魔法の杖を取り出す。
ニヤッと笑う。
『お前は生まれた時から金持ちでずりーんだよ』
『へっ、王子も所詮こんなものかよ』
『お前はいいよな、有名大進学は確定だろ?』
『誰がお前なんかを支持するかよ』
俺は、
「大地へ降り注げ」
この国が、
「アイシクル・ランス!!!」
嫌いだ。
「ついにやったな」
たくさんのヤジの中、王宮の外でそう笑いながら呟くアニーの声が、届いた気がした。
青空に一気に雲がかかる。
国は真っ暗になる。
雷が轟く。
そして、凍えるほどの寒さと吹雪が国中を襲う。
広場はざわつき始める
「な、何だ!? 何をした!?」
「お父さん、気になるなら、城の中のみんなも連れて外に出ればいいじゃないか」
「お、お前」
「外に出ないとどうなっても知らないよ」
俺がお父さんに杖を向けると、お父さんは怯えながら猛ダッシュで王宮の中のみんなを連れて外に出た。
空から、雨が降ってきた。
大量の、氷柱の雨が。
すごい数の氷柱が、広場中を血で染めていく。
喚き声が聞こえる。
無駄だよ。
この氷柱が止まることはないのだから。
この氷柱は、建物も破壊する。
街中の建物が破壊され、大嫌いな国民がみんな死んでいく。王宮をも、全て破壊する。
俺は浮遊の魔法で、空から、氷柱を降り注ぎ続ける。俺には当たらないさ。なぜなら俺は、魔法使いだから。
30分も経たないうち。
フェルナンド王国は、血の海と化した。
氷柱は、フェルナンド王国の全てを破壊した。
そして俺はまた空に向かって魔法を唱え、降り注ぐ雨を、氷柱から普通の水へと変えた。
俺は地上に降り立ち、右手に杖を持ちながら、王宮の裏門を出た。
ただ1人、アニーが雨に打たれながらそこに立っていた。
俺を見るなり、ハハハと腹を抱えながら笑った。
「やっぱり俺たちは、最強だ」
2人、グータッチをして、また、ベル王国へと馬車で旅立った。それは、家に帰るために。そして、ベル王国の国王に、任務完了の報告をするために。
これでこの物語は終わりです、面白いと思ったら評価やコメントお願いしますm(_ _)m 拙い小説でしたが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました(*´︶`*)




