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奥様(バレナーレ)の訪問

「「「おかえりなさいませ、奥様」」」


メイド達の声が綺麗に重なる。


「お久しぶりです、母上」


ルマーセは、お嬢様の前では絶対にない笑顔と気品で自分の母を迎えている。


「久しぶり、会いたかったわルマーセ!!」


そんなルマーセとは逆に、奥様はルマーセをギュッと抱きしめている。

メイド達はずっと頭を下げたままでいる。

目を合わせると面倒な事になるから………。


「元気そうで何よりです、母上」

「ルマーセも元気そうで良かったわ」


主様は自然に、奥様を引っ剥がす。


「部屋を用意して居るのですが、この後はどうなさいますか?」

「そうね〜、ルマーセはどうするの?」

「私、ですか。私は事務処理の続きですかね。」

「ではわたくしはそのお部屋で本でも読んどきますわ。」

「では、案内したいます。」


主様自ら、母上を部屋に案内する。

これぞ正しく親孝行だろう。

因みに、奥様が持ってきた荷物をあとで馬車から取り出して部屋まで運ばなければならない。

面倒で溜息が漏れそうだ………。


――――――――――――――――――――――


「お嬢様、今日はこのお部屋から出られませんよえによろしくお願いいたします」


セナはお嬢様に言う。

お嬢様は不思議そうにするが、コクンと頷いた。


『コンコンコン』


扉がノックされ、主様が入って来た。


「セナだけか」

「はい、私がじゃんけんで一人勝ちしました」

「そ、そうか…………。

元気そうだな。もう俺は行く」


そう言ってすぐに出て行った。

後ろ…お嬢様の方を見ると少し怯えていた。


―主様…顔が怖くなければな〜


まぁ顔は火傷や怪我以外では変えれないのでそこを言っても仕方ないだろう。


―せめて、もう少し強気だったら………


そうだったらこんなにも怖がられていないだろうと、セナはそう思った。


――――――――――――――――――――――


「あら、遅かったわね」

「すみません、今から始めます」


前に踏んでいた執事が1人で、荷解きを始めた。

バレナーレは基本、自分の部屋には誰も入れたくない主義でこの執事だけを入れたのだ。


「私はあっちで本を読んどくから、読み終わるまでには終わってなさいよね」


バレナーレが殆ど無理難題を言ってから、少し違う部屋の部屋に入った……。


――――――――――――――――――――――


「まぁ、この料理美味しいわね!!」

「(◡ω◡)うちの料理長がこの日の為に作ってくれた逸品物ですからね」

「後でその料理長に美味しかったと伝えておいて頂戴」

「分かりました」


奥様は丁寧な仕草で次々と出した物を食べていく。

速さは主様の方が上だが、その気品さは奥様の方が断然上だった。


「………あなた、何回か見たような気がするのだけど何年働いているの?」


奥様の食器を下げようとしたところに、話し掛けてくる。

一瞬誰に話し掛けたくのか分からなかったが、奥様が此方を向いていたので分かった。


「私は今年で9年になります」

「………後で私の部屋に来なさい」

「はい、かしこまりました」


メイサーは一礼をして、食器を片付ける為に一旦食堂から出た。



「…………終わったな〜〜〜〜」


溜息みたいに言葉が出た。

いや、この言葉はもう溜息?だ。


ガラガラと配膳車を押す。


―今この時間がずっと続けばいいのに


そうすれば奥様のお部屋に行かなくて済むのになと思った。


―ていうか後でっていつだ?


そう思ってメイサーは更に不安を積もらせた。


――――――――――――――――――――――


「何故、あの者を?」

「私に口答えする気?」

「滅相もございませんっ」


あぁんと聞こえて来る。


少し扇で経っている執事のお腹を刺しただけというのにそんな鳴き声を発する。

こういうのはうぐっとかがはっが正解だろう。


「良いから早く呼んできなさい」

「分かりました!!」


2人共もう慣れているのか、事が運んでいく。


そして執事はバレナーレの言いつけ通りにメイサーを呼びに行った。

「メイサー:きゃー一体この後どうなっちゃうの〜」

「セナ:お前は知ってるだろ」

「メイサー:まぁそうですけど、これを見ている人達はそう思っていますよ!!逆にそう思っていなかったらメイサー悲しい……しくしく」

「お嬢様:私は、知らないよ?」

「メイサー:お嬢様は知らなくて良いんですよ」

「お嬢様:なんで?」

「メイサー:…………すみませんお嬢様、仕事がありました。では!!」

「セナ:逃げたな……」

「お嬢様:セナは知ってる?」

「セナ:私も知りません」

(セナは詳しくは知らないだけで多少は知ってる)

「お嬢様:そっか………じゃあここじゃなくて本編でいつか聞くね!」

「セナ:……そうしましょうね」



因みに、この後書きで喋ってる子達は少し未来の子達です。

どこの未来の時かはまだ内緒ですけどね〜笑

楽しみにしといてください。

多分、書くと思います………。

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