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地味な平社員の俺が、何故か美人上司と社内のアイドルに迫られている件  作者: おとら@9シリーズ商業化


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森島さんに相談

 無事にチーズケーキとモンブランを買い、俺は森島さんのところに戻る。


「お待たせ。はい、どうぞ」


「わぁー!ありがとうございます!」


「随分と嬉しそうだね?」


 わかりやすくテンションが上がってるし、顔もほころんでいるし。


「そりゃー、私だって女子ですからね」


「俺もケーキは好きだよ」


「スイーツ男子ってやつですね?」


「最近はそういうらしいね。俺としては小さい頃から好きだったから、いまいちピンとこないんだよなぁ……学生の頃には、一人でケーキバイキングとかも行ってたし……」


「わぁー……勇気ありますね?カップルか、女子ばっかりですよね?」


「ああ、そうだったな。でも、好きなもんは仕方ないからな」


 実家が洋食屋というのもあるんだろうけどな……。

 うちでもケーキは作って提供していたし……。

 親父も、ケーキなら修行のうちだって文句も言わなかったし。


「へぇー……そういう感じですか……」


「まあね……そういえば、俺も相談というか……」


「なんですかー?そこはギブアンドテイクなので、遠慮なくどうぞー」


「そのだな……さっきの質問にも関係するが、社内恋愛ってしていいと思うかい?俺は難しいと思ったんだけど……森島さんはどう思う?」


「逆質問ですねー……確かに、どっちかが辞めなくてはいけない場合や、別の支部に飛ばされる可能性はありますよねー」


「そうなんだよ……」


「でも、普通の女の人だったら……責任を取ってくれるなら辞めても問題ないですよ?」


「……結婚ってことか……」


「そういうことです」


「ただ、相手が責任のある立場だと……」


「なるほど……松浦係長ですね?」


「……はい?」


「なるほどなるほど……あちらは、もう攻勢に出ましたか……意外ですね……もう少し奥手というか……ふむ……」


「ちょっと待ってくれ!」


「はい?どうしました?」


「いや、俺は一言も言ってないが……」


「いや、だって丸わかりじゃないですかー。水戸先輩が、松浦係長のお気に入りっていうのは有名ですし」


「そ、そうなのか?」


「まあ、水戸先輩は飲み会にも参加しませんでしたし……無理もないですねー。結構有名ですよー、だって水戸先輩には怒りませんし」


「いや、それは俺が仕事をサボらないからであって……」


「もちろん、それもありますけどねー。まあ、いいです。とりあえず、付き合うのはやめた方がいいんじゃないですかー?」


「……それは何故だい?」


「だって、お互いに出世コースに入りましたよね?そうなると、どっちが飛ばされても周りは迷惑ですし……」


「待て待て……俺が出世コース?」


「ええ、噂になってますよー。他部署で経験を積みつつ、人脈を広げて、そのうち昇格するって」


 ……そっか。

 俺が料理に詳しいことや、詳しい企画内容は他言できないから……。

 噂が一人歩きしてるってことか……。

 いや……でも、アドバイザーというのは大事な仕事だ。

 途中で俺が抜けるとなると……迷惑はかかるかもしれない。

 まあ……そもそも、付き合えるかどうかもわからないけどな……。


「なるほど……そういう面もあるか」


「まあ、でも……そういうやり口は好きではないので……相手を貶めるやり口は」


「どういう意味だ?」


「いえいえ……それこそ、付き合うを飛ばして——結婚まですればいいんじゃないですか?おそらく、別れたりして気まずくなるのが1番困ると思うので」


「そうか……いや、確かに。周りからしたら、それが1番迷惑だよな……」


 付き合うことに重点を置きすぎて、そっちまで意識が回らなかった……。


「だから……それまでは様子見でいいんじゃないですか?別に告白されたわけでもないですよね?」


「それも……そうだな」


「もっとお互いを知ってから、そういうことを考えれば良いと思いますねー。一時の感情で、後で……なんてことになったら目も当てられませんし」


 そもそも、麗奈さんとどうなりたいかも重要か。

 あとは、告白したところで振られたら……。

 上司と部下の関係にも影響が出るか………。

 麗奈さんにも迷惑だろうし……。


「なるほど……」


「それに今は仕事に集中して、それが終わってから考えたりすれば良いと思いますよー?それにかまけて仕事が疎かになるとか……困りますよね」


「いや、森島さんの言う通りだな……参考になったよ、ありがとね」


「いえいえー、私でよければ……いつでも相談に乗りますよ?」


「本当かい?……じゃあ、困ったらそうするよ」


「ふふーん、ギブアンドテイクですけどね?」


「何がお望みだい?」


「また、相談に乗ってください。あと、スイーツ男子と聞いたので、美味しいケーキを食べに行きましょう」


「相談はいいとして……ケーキは友達と行った方が良くないか?」


「そうするとお喋りが中心で、長時間いることになっちゃうんですよー。私は感想程度を言い合って、ささっと食べて帰りたいんです。ちょうど、今日みたいな感じで。あんまりお互いの時間を縛らない感じですかねー」


「あぁー……なるほど。それはわかる気がする」


 俺が基本的に一人で行動するのも、そういうのが一因だし。

 時間は有限だし、いくら親しいとはいえ、自分の時間は大切だし。


「というわけなんで……」


「いいよ、俺も一人よりは入りやすいし」


「わぁ!ありがとうございます!」


 森島さんは、本当に嬉しそうに笑ってる。

 よっぽど、ケーキが好きなんだろうなぁ……。



 その後ケーキを食べ終わると、あっさりと森島さんは帰って行った。


 いや、元々の解散である六時になったからなんだけど……。


 こう……女性って、なんだかんだで長居するイメージだったからな……。


 本当にささっと済ませたいタイプのようで、俺としても付き合いやすいかも。


 ただ……最後のセリフが気になる。


 目的は達成したので……どういう意味だろうか?

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― 新着の感想 ―
[一言] 森島さんが彼氏の周りにいて欲しくない女にギリギリ抵触しない範囲で牽制しにきた(笑) 女の戦いめんどいといいつつ前のめりになってきてますねー
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