第18話 オスマン戦争の勃発
機巧暦2139年12月・バルカン半島ギリシャ
ドカッ! ドカッ! ドカッ! ガチャ!!
「榊原少将!! 一大事です!!」
「はぁ少しは静かに入ってこい。で・・・・・・一大事ってのは何だ?」
「ついに始まりましたよ。オスマン帝国と欧州本部との戦争が!!」
榊原の配下が執務室のドアを蹴破る勢いで明け放ちそう報告した。ソファーで寝ていた榊原は目を擦りながら起きる
「なっ!? いきなり始まったのか? 戦争のキッカケは何だ?」
「キッカケはこのオスマン帝国とギリシャの国境に欧州本部の警備兵を置いていたみたいで、ある日その警備兵がオスマン兵に殺された事件があったみたいでして・・・・・・・・・・」
当然、事件翌日に欧州本部はオスマン帝国に抗議の書状を送るも帝国側は書状を受け取るどころか警備兵の死体と一緒に送り返してきたという。それを大日本帝国・欧州本部は宣戦布告と見なし戦争が始まったという。
「なるほど・・・・・・それで何かマルタ島から俺らに何か命令は出ているのか?」
「榊原少将はギリシャ、ブルガリアを守れとのことです。オスマン帝国侵攻は我々に任せろとのことでした」
「俺らは必要なし・・・・・・・・か」
「そうみたいですね」
機巧暦2139年12月・地中海
「これ程の艦隊を揃えるとは・・・・・・・・」
「これが我ら大日本帝国海軍・欧州連合艦隊の威容です」
「・・・・・・・・・・」
新田が自慢げにそう言うと隣にいた清国の陸軍大将・劉徹が唸った。オスマン帝国に宣戦布告した欧州本部は巡洋戦艦「金剛」「比叡」「榛名」「霧島」と軽巡洋艦「長良」を中心に駆逐艦10隻あまりの高速艦隊を編成。これをトルキア湾に差し向けた。
「戦艦部隊は出撃させなかったのか・・・・・・」
「フッ、戦艦は広い外洋で使ってこそその威力を発揮します。狭い湾内では却って足手纏いですからね~。だから速度が速く小廻りがきく巡洋戦艦を出撃させたのですよ」
「な、なるほど・・・・・・・・」
「まあオスマンがどれ程の艦隊を持っているかはわかりませんけどね・・・・・・・まあ何があっても我らは勝たなければならない状況ですから。勝たなければ後が無い・・・・・・・・・・」
「そうですね。我ら清軍も奮って戦います」
大日本帝国・欧州本部は大日本帝国本国から離反した組織。援軍もなく資源や兵力が10倍以上の相手と戦わなければならなかった。負ければ滅びの道を歩むことになる。逆に勝てば最大級の栄誉と知名度を得る。敵対組織は増えるがそれは仕方の無いことだ。負けて滅ぶよりも幾らかマシだった。




