第44話 ブルガリアの戦い
機巧暦2139年12月・オスマン帝国バルカン半島ギリシャ
「侵略者は追い出せェェェェェ!!」
「尊皇攘夷だァァァァァァァ!!」
「外国人は出ていけェェェェ!! ここは俺たちの土地だ!
!」
榊原康介は一個師団《2万》の兵力をバルカン半島にいる仲間の保護という名目で上陸させる。しかしギリシャ政府と民衆は侵略行為と見なし正規軍七個師団《14万》と民衆から編成された義勇軍三個師団《6万》を迎撃に向かわせた。
ギリシャ政府は完全に親大日本帝国・欧州本部派と親オスマン帝国派で真っ二つに割れた。
親オスマン帝国派・・・・王、王妃、貴族院、海軍大臣、陸軍大臣
親大日本帝国・欧州本部派・・・・・王太子、外務大臣、衆議院
当初の大日本帝国・欧州本部は警戒部隊だけ送って傍観するのみとしていたが親大日本帝国・欧州本部派が親オスマン帝国派にギリシャを追い出されたことを聞くと欧州本部は親オスマン帝国派打倒を決意し榊原康介に攻撃を命じ今に至る。
榊原康介は逃げてきたブルガリア、ギリシャ王太子と外務大臣、衆議院の議員を匿うと王太子を旗頭に南バルカン戦線を設立。
その後、榊原康介はギリシャのクレタ島を通りアテネから上陸すると昼間の行軍を避け夜間に行軍しギリシャとブルガリアの国境付近に到着するとそこから一気に強行軍で親オスマン帝国派の拠点があるブルガリアのソフィアを強襲した。
「城門を壊せェェェェェ!!」
「城門の守りが堅くて近寄れません!!」
「ならば城壁に梯子をかけて登れ!!」
さすがは首都ソフィア・・・・・・鉄壁の守りに榊原軍は攻めあぐねる。この頃、榊原軍は国境付近で兵士を増やし一個師団《2万》から十二個師団《24万》にまで増えていた。




