第45話 地盤固め
機巧暦2139年12月・オスマン帝国バルカン半島
大日本帝国・欧州本部本営ーーーー
「榊原少将、首都が陥落したそうです」
「そうか、王や貴族どもはどうした? 捕らえたか?」
「いえ逃げたそうです。ただいま追っ手を出しましたので捕まるのは時間の問題でしょう」
「・・・・・・下がれ」
「はっ」
康介は配下から報告を受けた。陥落したからと言って喜べる状況ではなかった。オスマン帝国が干渉してくる可能性は十分あるしルーマニアやセルビア、モンテネグロのロシア=ソビエト派が攻めてくる可能性もあった。
しかし康介の目は違う場所に向けられていた・・・・・・バルカン半島などどうでもよかった。
柚希の奴・・・・・・・くっ! 同じように異世界転移してきたのに何故アイツとの間にこんなにも差があるだ!! アイツは英雄、俺は無名だ。アイツはハーレム状態なのに俺は女の一人もいない・・・・・・・・魔術だって使えない。
「・・・・・・・・・な、なんでなんだ」
康介は悔しさを感じていた。アニメやゲームや小説で見る異世界転移は皆ハーレム作ってでチート能力もあってチヤホヤされている。自分だって異世界転移してきた身だからそうなるべきだと・・・・・・・・・
「いや・・・・・・こ、これからだ俺の伝説は!! 柚希なんかに負けていられるか!!」
この時、康介から見て柚希は親友ではなく倒すべきライバルに変わっていた。
それには・・・・・・・さっさとバルカン半島で地盤を固めなければ!!
その後、親オスマン帝国派の連中は捕らえられ広場に集められた。
そしてーーーー
「や、やめっ!!」
「ギャァァァァァ!!」
「た、助けて!!」
「グハッ!!」
王や王妃と貴族やその一族、さらに義勇軍の連中が焼き討ち、八つ裂き、串刺し、磔、斬首。腰斬に処された。見物していた執行官や検死官ですから嘔吐したという残酷極まりないやり方で親オスマン帝国派はこの世から抹殺された。
こうして親オスマン帝国派を倒した康介は首都に統監府を建設するとバルカン政府を発足させた。今までの身分制度の廃止、地図や戸籍の作成、税制改革などを進めていった。改革に反対した貴族らはもちろん粛清された。




