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ヤンキーが語る昔ばなしシリーズ  作者: 山田マイク
『ヤンキー昔ばなし』
43/44

43 ヤンキーとスーパー


 俺ぁスーパーが好きなのよ。


 あ、スーパーっつってもすげえの方じゃねえぞ。


 スーパーマリ◯の方じゃねえぞ。


 ん?


 スーパーマ◯オのスーパーってなに?


 すげえ◯リオってこと?


 いや、マリ◯はすげえけどよ。


 マ◯オはそもそもすげえんだからわざわざスーパーなんて付ける必要はねえよな。


 ◯リオの中にはもうすげえが入ってんだからよ。


 すげえすげえマリオ◯なんて意味分かんねえ。


 スーパーマンをスーパースーパーマンなんて言わねえだろ。


 スーパーなものにスーパーを付けるってのはいささかやりすぎじゃねえか。


 つーか、マ◯オって書くとなんかヤラシイな。


 なんてよ。


 そんなことはどうでもよくてよ。


 いや、マジでどうでもよくてすまねえな。


 とにかく俺ぁスーパーが好きなの。


 特に御当地スーパーなんて大好物なのよ。


 地元の野菜とか置いててよ。


 地元産の魚介とか置いてたりよ。


 店長の趣味丸出しでどっかから美味え和菓子なんて取り寄せてたりよ。


 もう、ワクワクが止まんねえのよ。


 それじゃあよ。


 御当地スーパーで最も大事なもんはなに? って言ったらよ。


 そらぁ━━














 その店舗オリジナルの惣菜だよな。


 正直よ。


 市販の商品の安さはもう、ドラッグストアには勝ててねえ。


 めちゃくちゃ頑張ってるのは分かんだけどよ。


 ぶっちゃけ、負けてる。


 市販品が欲しいならドラッグストアにいくよ。


 よく分かんねえけどよ。


 多分、流通とかの問題なんだろ?


 そこはもう勝ち目がねえよ。


 じゃあ、どこで差別化を図るか。


 どこに勝機を見出すか。


 そうなってくると━━















 惣菜だよ。


 惣菜で勝つしかねえ。


 それも値段じゃねえぞ?


 味だ。


 味で勝つしかねぇ。


 俺が御当地スーパーに行く理由は1つなのよ。


 そこの惣菜が食いてえ。


 それしかねえわけ。


 多少高くても全然構わねえ。


 なんなら、美味え惣菜食わしてくれてっから、俺ぁ市販品もそこで買ってる。


 割引き品も買わねえ。


 あえて定価の惣菜を買ってる。


 そう。


 推し活だ。


 俺ぁ密かにスーパーの推し活してんだ。


 けどよ。


 もう、御当地スーパーは虫の息だ。


 どんどん潰れて行っちまってる。


 だから俺ぁ、言いてえ。


 御当地スーパーの店長さん。


 及び、その上の社長さん。


 偉え人たちに言っときてえ。


 惣菜だ。


 惣菜で勝負だ。


 御当地スーパーの勝ち筋はそこしかねえ。


 地元の野菜じゃ駄目だ。


 道の駅や農協にゃあぜってー勝てねえ


 だから惣菜だ。


 オリジナル惣菜。


 オリジナル惣菜の、しかも、味だ。


 味で勝負だ。


 あ?


 そんなの無理?


 いや、俺ぁ知ってる。


 クソ美味え惣菜を作ってる御当地スーパーを知ってる。


 だから、無理ってのは通じねえぞ。


 流通。


 資本。


 ネームバリュー。


 そういう社会システムで勝てねえなら。


 工夫するしかねえ。


 知恵を絞るしかねえ。


 研究するしかねえ。


 その工夫。


 知恵。


 研究。


 その努力を━━












 惣菜にぶつけるんだよ!


 



  

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