第25話。かけつけた足音。
長い時間更新しなくてごめんなさいでした(汗
引越し作業も遅れながらも無事に終わりましたので
まったりゆっくりこちらも頑張っていきます^^
これからもよろしくお願いします^^
ゴロゴロと止まない雷鳴と、
窓を叩く雨の強さに震えがとまらなくなりました。
ソファの影の中で蹲っていると、
ばたばたというふたつの足音が聞こえてきます。
その足音はどんどんと近くなり、
突然この部屋の扉がバーンという音を響かせて開きます。
私の身体きびくっと跳ね上がりました。
早足で移動するカツカツというブーツの音が、
さっきまで私がいたベッドの方に移動するのがわかりました。
そして、その足音が立ち止まった時、
驚いたように、ひゅっという息を吸う音がきこえます。
その瞬間、私の蹲っていたソファの横と
反対側に慌てて移動したブーツの音が聞こえました。
そして・・・。
「・・・まぁかっ!?どこに行ったんだ・・・。」
「姫君・・・。どこに行かれたのですか・・・。」
聞き覚えのある声に、弾かれたように顔を上げた私は、
涙でうまく息が吸えずに言葉が出ませんでした。
だけど、ひっくひっくと必死に酸素を取り込む
私の声なき声に気づいて部屋の明かりが灯されました。
そしてソファの影で肩を揺らして泣いている私に
駆け寄ってくださったのは、心配そうな顔で
眉間に皺を寄せているジェイドさんと、
「よかった」と私がいることにほっとして
眉を下げて穏やかに微笑んだナギさんがいました。
大粒の涙を流しながら、2人を見上げた私の傍に
ジェイドさんは片膝をついて抱き上げてくださいます。
「ぅ・・・じぇぃ・・・。
ふぇぇぇん。ひっく、ぅ゛ー・・・。」
自分が感じていた以上に不安だったことが
分かった私は、もう涙のダムが壊れてしまったかのように、
ジェイドさんの首にしがみついてわんわんと泣きました。
初めて子供らしい行動をした私に、ジェイドさんは
目を見開いて驚いたような顔をした後、ふっと目を細めて
私の背中をぽんぽんとぎこちなく叩いてくださいます。
その隣りにいたナギさんも、初めて見せた子供らしさに
穏やかに微笑んで、私の頭を撫でてくださいました。
「もう、大丈夫だ。」
「怖かったですね。よく頑張りましたよ。」
頭と背中をなでなでされていた私は、
ひっくひっくと必死に涙を止めようとします。
独りぼっちが怖いなんて、
久しぶりに感じた気持ちでした。
泣きつかれたことでぽやっとした頭が睡魔を誘って、
私はジェイドさんの首に回していた腕の力が緩んで
いたようです。
「まぁか・・・?眠いのか?」
「・・・んぅ。へいき。・・・?」
小さな手の甲でくしくしと目を擦っていて、
ふと外が静かになったことに気づきました。
さっきまで、あんなにも大きく聞こえていた地響きの
聞こえるくらいの雷と、窓を叩きつけるような雨の音も
おさまっています。
「?」と涙が残っている瞳のまま首を傾けていると、
ナギさんが「ああ・・・。」と納得したように頷いた後、
にこりと笑いました。
「姫君の疑問に感じていることは、また明日
説明することにしましょうか。ジェイド。
貴方は今夜、姫君の傍にいてさしあげてくださいね。」
その言葉に驚いたように、ジェイドさんはパッと
顔をナギさんに向けた後、正気か?という目になります。
ですが、私にとって独りきりにならない状況は嬉しく
感じたので、ジェイドさんの胸元の服をきゅっと握って、
ジェイドさんの意識をこちらに向けました。
「じぇぃ・・・。いっしょに、いてくれますか・・・?」
不安に揺れた涙の残る黒曜石のような瞳と、
戸惑いの色を帯びたルビーのような赤い瞳が交差しました。
え?ジェイ贔屓がすごい?
き・・・聞こえません(汗




