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一途  作者: とい
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14/19

脳から

このまま何も手がかりがないままなのかな?


何でお母さんは、外に出たのだろう。


もしかしたら本当に自殺だったのか?


私は学校で友達1人もできなかった。誰とも話さなかったからだ話しかけられても無視していた。


私の気持ちはずっと、お母さんの事でいっぱいだった。


だから、笑い声が話し声が耳障りだった。


もう、学校に行っても意味がない。


しずかさん聞こえる?


声がした。 けど無視しよう返事をしたら私から出るのは相手を傷付けるだけの言葉だから。


でも、ある一言で返事をした。


何で、どういう事?


あ、やっと喋った。


だから、お母さんが死んだ理由を知りたくない?


知りたいに決まってる。


どこかに移動している


ねぇ、ここどこ。


いいから着いてきて。


着いた。ここは僕の秘密基地だ。


そう。


なんか冷たくない。


秘密基地とか恥ずかしいでしょ。中二病じゃん。


そんな事ないよ。


ここには僕の全部が詰まってるだから。


そして、母親の死の真相も。


何であんたが知ってるの?


あんたって僕の名前知らないの?



知らないんだー。


僕はひろ。ずっと同じクラスなのに。


知らないなんて傷つくなー。


そんな事どうでもいいよ。


声を荒げてしまった。


ひろ君は冷たい目をして私を見る。


じゃあ本題に入ろうか。


でもその前にここまで来て今更だけど、本当に真実を知りたいの?


知りたい。

私はすぐに答えた。


知らない方がいいかもしれないよ。


それでも知りたい?


知りたい。

私はすぐに答える。


何を言われようと覚悟はできてる。


今までずっと知りたかったことなんだ。


そう。分かった。


ごめんなさい。


え、。


真相とかって言ってちょっとカッコつけちゃったけど。


警察とか探偵みたいに推理して分かったわけじゃないんだ。


どういう事?


僕は少しだけ頭がいいんだ。


そして、君のお母さんが死んだ後、死体を調べたんだ。


主に脳を。



人間の脳は死んだ後でも記憶を残している。


だから、死んだ日の記憶をバックアップして保存したんだ。


そしてこれがその時の記憶の映像だ。


そう言ってヒロくんはパソコンを開いた。


そこにはあの日のお母さんが見た光景が写っていた。


時間は学校が終わる少し前だ。


1人の男が家の中に入ってきた。


そしてお金が欲しいと、言って刃物を向けてきた。


お母さんはお金を渡そうとした。


でも男はいきなり殴ってきた。


何で俺ばかりこんなことしないといけないんだ。


お前ら幸せそうだな。


男は家を見渡して飾っていた写真を見ていた。


でもな、人間は簡単に死ぬんだぜ。


殺せる道具を作るなんて殺してくれっていうことだろ。


男は絶対悪だった。善になることは無い絶対的悪。


人に迷惑をかけること人を傷つけることにだけ幸せを感じる。そして、自分自身殺されることに何も躊躇いがない。


だから、殺す事が悪い事だと理解できない。


お金を渡したら殺される。そう思って時間を稼いでいた。


でも抵抗しても意味はなく死なない程度に殴られた。


このまま時間が経てば娘が帰ってきてしまうから外に出なければ。そう思い。


銀行のお金を下ろすからと説得をした。


ここには少ししかお金が無いのだから。


すると男は素直に応じた。


外に出た。


これで誰かに気づいて貰えば助かるかもしれない。


男と娘が会うこともない。


よかった。


歩いていると他人とすれ違う。でも誰も気づいてくれない。


どうして、私は傷だらけだしナイフだって突きつけられてるのに、誰も何も反応がない。


まるで見えていないみたいに。


ははは笑い声がした。男のきみが悪い声。


全身が震え出す。


俺は存在が薄いからな俺のそばにいるやつも見えなくなる。


声を出せば気づいてもらえるかもな。


声を出せば殺すがな。


この力を使えばいくらでも生きていけるが。それじゃつまらないからこうして遊んでるんだ。


そう言ってまた笑った。


私は覚悟した。


お金を下ろして渡して高いところに行って突き落とされて死んだ。


そんな、私は泣いていた。でも怒っていた。


男は透明人間だったから証拠が何も無かったんだ。


これが真相だよ。


ありがとう。ひろくんこれでようやく前に進める。


これからどうするの?この男を見つけたいそして罰を与えたい。


無理だよ。不可能だ。


嫌だ絶対許さない。


そうじゃなくて、男はもう死んでるよ。


君のお母さんを殺した後すぐに車に轢かれて死んでる。


ちなみにその時、彼は透明になっていて横断歩道を渡っていて誰にも気づいてもらえず惹かれたんだ。


死んだ後急に人がいたから車の運転手もびっくりしてた。


人は簡単に死ぬからね。彼も例外じゃなく。


でも良かったんじゃないかな。


何が?


復習する手間が省けて。


そんな、事しないよ。


そうは見えなかったけど。


今にでも殺そうとしていたよ。


それに彼も死んでいいと思ってたみたいだから。


で、こっからまだ続きがあるんだけど、脳を調べてバックアップをとったって言ったでしょ。だから君のお母さんの記憶を全部保存している。


それで?


分からないかな?


しずかさんのお母さんだよ。

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