【神宮寺コーポレーションのきんいろらんち】
【神宮寺コーポレーションのきんいろらんち】
傷ついた犬。
血塗れの狼。
無表情な兎。
艶やかな猫。
何もない人。
飛べない梟。
怯えてる虎。
ピエロな猿。
汚れてる熊。
潰れてる鼠。
さいはて荘のエントランスに飾られている巨大なキャンパスの下に陳列されている、十体のぬいぐるみ。
その中から虎のぬいぐるみを選んだワタシはただ今誘拐されている。
うん。
「さいはて荘って人攫い多くない?」
「気のせいだろう」
気のせいじゃねーよ絶対。
そういうワケで社長に誘拐されたワタシはただ今車の助手席でぶーたれ中である。
「いきなり何よ。制服に着替えろって言ったかと思えば出掛けるぞって」
「俺様の仕事をお前如きに職業体験させたら一瞬で会社が潰れるのでな。見学くらいはさせてやる。這い蹲って感謝しろ」
「呪うぞ」
──なるほど、職業体験。確かに社長と同じ仕事をするって無理がある。どんな仕事をしているのかは知らんけど、むちゃくちゃ複雑でむちゃくちゃ大変でむちゃくちゃ忙しいのだけはわかる。
「そもそもワタシ、社長の会社がどんなんか知らないんだけど」
「俺様の名前を言え」
「あン? ……神宮寺蓮」
社長の名前なぞ覚える気はさらさらなかったもんで、つい最近まですっかり忘れていた。だがワタシが名前を忘れてるって知った社長がねちっこく、何度も、しつこく、何十回も、お前はどこの姑だってくらいそれはそれは厭味ったらしくワタシに名前を復唱させたのだ。おかげで嫌でも覚えてしまった。神宮寺蓮、それがコイツの名前である。ああ腹立つ。
「そういうことだ」
「どういうことよ」
──と、その時備え付けの、ってか車と一体化している液晶モニターに映っていた商品紹介のCMから〝買い物はJJC! 旅行はJJC! 住まいはJJC! 神宮寺コーポレーションにできないことはな~い♪〟という、テレビを見ていると必ずと言っていいほど耳にするフレーズが流れてきた。
「…………」
「そういうことだ」
〝神宮寺コーポレーション〟──通称JJC。日本に住んでいてそれを知らぬ人間はいない。いや、数年前のワタシは知らなかったけど。
スーパーからアパレル、旅行斡旋、不動産と幅広い業界に手を伸ばしていて、かつ圧倒的な企業力を誇る商社で、海外にも大きな影響力を持っている。JJCのロゴマークを持つ商品や乗り物、企業は例外なく信頼できるとまで言われている。ついでに言っておくと、ワタシが愛用している裁縫セットやお絵描きセットはJJC印のものだ。社長からもらったものだったけど、なるほどそういうことか。
シャープペンやノートとかもJJC印のものがいいんだけどちょっと高い~なんていう会話は中学生あるあるだし。
知らん間に社長の魔の手がワタシの周囲に忍び寄っていたってワケか……! いや、社長にそのつもりないだろうけどさ。
「JJCの社長がなんでさいはて荘にいんのよ」
「知ってるだろ」
「知ってるけどさ」
何で社長がさいはて荘にいるのか知ってるけどさ。
知ってるけどさ、言いたくなるじゃん。JJCなんてでっかい会社の社長がなんであんなど田舎のアパートにいんのよって。言いたくなるじゃん! ま、社長らしいけど。
「JJCの本社に向かうが、お前はなにも喋るな。俺様の後ろに控えていろ」
「本社……いや、ワタシをそんなところに連れていっていいの?」
「当然、部外者の立ち入りはいかなる理由があろうと禁じられている。だが俺様は特別だからな」
職権乱用の暴君ここに君臨せり。
いや、元々だったわ。さいはて荘の裏ボスとして色々好き放題してたわこいつ。
「分かっているだろうが、本社の中で見聞きしたことは外部に漏らすなよ。たとえ大家さんであっても、だ」
「うん、わかった。てかマジでなんでそんなところにワタシ連れていくのよ? 見学にしたって、もうちょっと……支社とかさぁ」
「お前は知るべきだからだ」
「知るべき、って──何を?」
「俺様の偉大さを」
「呪うぞ」
「冗談だ。一割」
「九割本気なんかい」
虎のぬいぐるみ持ってるんだぞこちとら。ほっぺたつねるぞおい。
「まあ、打算も少なからずある。お前に依頼したいことがあるしな」
「打算? ……依頼?」
「天才画家、佐々呉どれみ──その行方を調べようとするマスコミどもがいる」
「……!」
──描きたくない。
──もう嫌だ。描きたくない。
──お願い、お願いもう許して。
──だれか、たすけて。
「っ……」
描きたくない絵を描かされ続けていたころの記憶が、甦る。ひくりと、もう血豆なんて残っていないはずの指が痙攣する。
同時にどうしようもないほどに昏く、濁った憎悪が胃の奥底からせり上がってこようとする。
ああ──やはり、ワタシは忘れられていない。今がどんなに幸せでも、どんなに楽しくても、どんなに──満たされていても。やはり、ワタシの中からそれは消えない。
描きたくないと泣き叫ぶワタシに描けと恫喝する両親。
描きたくないと懇願するワタシを我儘と見做す人たち。
描きたくないのに描かされた絵を見て感動する客たち。
何もかもが。誰もかもが。全てが。ありとあらゆるもの全てが。根こそぎ全てが。
──憎くて仕方ないという、気持ち。
「俺様も鬱陶しくて仕方ないんでな」
ぽん、と視線を落として胸中に渦巻く憎悪に沈んでいたワタシの頭を社長の冷たくて優しい手が軽く叩いてきた。
「一手打つことにした」
「……いって?」
「天才画家、佐々呉どれみ──改め、黒錆どれみ。その背後には俺様がいることを知らしめる。単純に言えばこうだ」
ワタシの背後には社長がいる。
──……うん、……うん? 最初からワタシの背後には社長がいたような気がするけど。
「今まではお前の情報を徹底的に社会から抹消していた。お前がどこに行ったのか、親の元を何故離れているのか、そういった情報が表に出ないよう工作していた」
それを一部ゆるめて、かつワタシには社長がいるということを知らしめるんだそうだ。その上で──ワタシに手を出せば社長を、つまりJJCを敵に回すということでもあるという〝常識〟を創るんだそう、だ……え、なにそれこっわ。
「安心しろ。多少、お前に働いてもらうことになるがお前の生活と──さいはて荘の在り方に支障が出ることはない。それはこの俺が絶対に許さない」
最後のひとことには、守られている側であるはずのワタシも思わず身震いしてしまうほどの底の見えない恐怖があった。
それくらい──社長は、本気だった。
本気で、ワタシとさいはて荘を守るつもりであった。
「…………ねえ、ワタシ何すればいい?」
「後で説明する。とりあえずまずは俺様の後ろで控えて、俺様をじっくり崇め称えていろ」
「崇めねーし称えねーよ」
──でも、尊敬はしてる。
絶対に、何があっても、死んでも言えないけれど尊敬はしてる。フン!
◆◇◆
高速を長いこと駆け抜けて辿り着いた大都会。元軍人や大家さんとよく買い物に出かける都市部とは比べ物にならない。ならないっていうか、なんというか、国が変わった感じ。
だって道を行き交う人たちみんなおしゃれ。ハイカラな感じがする。何がどうおしゃれって言われるとわかんないけど、とにかくハイカラ。ああ、語彙力。まんまおのぼりさんだワタシ。
「魔女」
「ん?」
「俺から離れるな。背筋伸ばせ。胸を張れ。顎を落とすな。俺だけを見ていろ」
「──うん」
社長が何をしようとしているのか、それは知らない。
でも社長のことだからワタシたちのために何かをしようとしているんだってわかる。信じられる。ワタシは社長を信じている。
そんな社長に、見学とはいえついていくんだ。何があっても大丈夫だって、胸を張るくらいしないと社長に悪い。
──やがて社長の車がやたら高層でデザイン性の高いおしゃれなビルの真正面に停まった。そこには既に黒スーツのいかにもなお付きの人が何人も立っていて、まだ車から降りていないというのにもう帰りたい気分になってしまった。
だけどそんなワタシの手の甲を社長の冷たくも温かい手のひらがほんの一瞬だけれど包んでくれて、そのおかげでかろうじて顎を下げずに背筋を伸ばして座っていられた。
お付きの人が運転席のドアを開けて、まずは社長が降りる。ひとことふたこと何か会話したかと思えば社長が助手席側に回って来てドアを開けてくれた。お付きの人たちが一斉にワタシを見る。大人の、何人もの大きな人たちの、視線が。
く、と引き攣りそうになった喉を抑えて社長の手を借りて車から降りる。社長だけを。社長だけを見ていろワタシ。
「藤沢。連絡してあった通り今日は見学者を伴う」
「はい、黒錆どれみさまでございますね。社員たちには事前通告してあります。声を掛けぬようにという注意事項も含め」
秘書だろうか。白髪混じりの口髭がなかなか似合うおじさまが恭しく社長に頭を下げながらそんなやりとりをしている。そんなワタシたちの背後で、社長の車が静かに走り去っていく。ドラマなんかで見るセレブのやりとりがここに! って感じだ。
「行くぞ」
うん、と言い掛けてはい、の方がいいんだろうかと迷ってしまって無言でいるうちに社長が歩き出して、ワタシは慌てて社長の斜め後ろあたりにぴったりくっつくようにして歩く。背筋をまっすぐ、顎を下げないで、社長だけを見て、うん。
◆◇◆
結論から言おう。
社長が何しているのか全然理解できませんでした。
「ガイコクゴムツカシイネ」
「ただのロシア語だ」
「英語とドイツ語も喋ってたわよね。何ヶ国語話せるのよアンタ」
「そこまでではない。たかだか十五ヶ国語程度だ」
「……ホント、なんでさいはて荘にいんのよアンタ……」
見学者として社長にひっついて回っていたワタシだったけれど、社長の仕事内容は全く分からなかった。マイネームイズクロサビ、ディズイズアペーンレベルのワタシの頭上で飛び交う流暢な外国語。理解できるわけねーよ。
内容はともかく、パッと見た感じ社長の主な仕事は交渉って感じだった。交渉ってか……人を動かす、かな? たぶん。
モニター越しに海外のビジネスマンらしき面々とパソコンやタブレット片手にやりとりしたり、秘書や部下の人たちからの報告を受けてはなんか小難しい指示を出したり、あとやたら電話多かったな。とにかく交渉ごとが多かったような気がする。
ワタシは言われた通り背筋をまっすぐ伸ばして、顎先をぐんっと上げて社長の仕事ぶりを〝理解できておりますよオホホ〟オーラ出しながら見守っていた。時折〝なるほどそうきましたか、さすがですわねオホホ〟的な素振りを見せたりもした。役者としてもいけるんじゃない? ワタシ。
「どれみさま、〝JJCシャイニングボンバーオムライス〟をお持ちいたしました」
「どういうこと」
いかん、思わず素が出てしまった。
ワタシと社長しかいなかった社長室に秘書さんがやってきて、何やら黄金に輝くブツを載せたトレイをワタシの前にそっと置いた。なにこれ。
「JJCの食堂から持ってこさせた」
「え? 食堂のメニューにあるの? これ」
秘書さんの言葉からしてたぶんオムライスなんだろうけど、黄金に輝いてる。うん、黄金なのである。黄色い卵を黄金に例えたわけじゃなくって、マジもんの黄金。ピッカピッカのギッラギッラ。
「金箔を使ってるからな」
「金箔!? ……本物の金箔? ……えぇ……」
ドン引きである。
なんで食堂のメニューごときにセレブリティ持ち出しているんだ。セレブリティってか成金っぽい。大企業ってこんなもんなの?
「いや、ゲテモノメニュー枠だが」
「なんでそんなのをワタシに出してんのよっ!!」
「嫌がらせ」
「正直に言うな!!」
呪うぞ!!
──と、叫んだところで秘書さんの存在を思い出してワタシははっと表情を取り繕う。だが秘書さんはにこにこと微笑ましそうにワタシと社長を見守るだけで、そこに何らかの不快感を抱いた様子はない。
「藤沢」
「承知しております。どれみさまのことは最重要機密事項として取り扱わせていただきますゆえ」
「ああ。──魔女、こいつは心配いらん。だがこいつ以外の前では気を付けろ」
「……うん」
社長がそう言うのならそうなんだろう。でも、うっかり秘書さん以外の人がいる前で気を抜いちゃったらまずいしここにいる間は気を付けよう。
「さて魔女。食べるがいい」
「……、…………食べられるのよね?」
「案ずるな。食用の金箔だ」
「ならいいけど……」
と、これまたピッカピカの金色のスプーンを手に取って黄金色のオムライスにそっと差し入れる。金箔は思ったよりもやわくて、ずるりと簡単に裂けた。裂けた、けど……見た目が完全にアウト。食べ物じゃない。黄金色って時点でもうアウトだけど、スプーン差し入れた時の金箔の感じがもろアルミでツーアウトだ。食欲失せる。
「……ええい、ままよ!」
出された料理は食べる! どんなにまずかろうと、人体に有害でない限りは食べる!! それがワタシのモットーだッ!!
「……ん? ……味しないね」
「まあ、飾りだからな」
金箔というから金属っぽいというか、錆っぽい味を想像してたけど無味だった。ただのオムライスの味しかしない。いや、オムライスの方は普通においしいけど。チーズオムライスかな。とろとろチーズが卵と絡んでてとてもおいしい。
「見た目がアレなだけで普通のオムライスだね」
「金は消化されずに排出される。つまり明日のお前は黄金のうんこを出すわけだ」
「食べている時にうんこの話するんじゃねぇよ」
なに大真面目な顔で男子小学生レベルの発言してんのよっ! アンタそんなキャラだったけ!?
「蓮さま、あまりはしゃがれませぬよう」
「はしゃいでるの!?」
コレで!?
「はしゃいでなどいない。──さて、食べながらでいい。魔女」
「ん?」
金箔を意識しなければ普通のオムライスとしておいしく食べられる。金箔さえ意識しなければ。ツーアウトだけどスリーアウトにはならない。
もきゅもきゅオムライスを食べながら社長に視線を向ければそれまで作業していたいかにも社長~なお高いであろうデスクから離れたところで、そのままワタシの隣にどかりと腰掛けた。その拍子にソファのスプリングが跳ねて少しだけ体が持ちあがる。静かに座れ。
「俺様の仕事を見てどう思った?」
「んぅ? ……うーん。仕事の内容は全然理解できなかったけど、とにかく交渉しまくってるイメージ」
「外れてはいない。いかに人を動かすか、が俺様の仕事だからな」
いかに人を動かすか。
「人の上に立つというのはそういうことだ。JJCは元々小さな製紙会社でしかなかった。だが製紙を通して人脈を広げ、製紙にのみとどまらず筆記用具の開発にも着手して、技術力のある職人や研究者を買収して企業力を上げ……そうして今のJJCがある」
ヒトとヒトの繋がり。
最初は小さな輪でしかなかったそれが樹形図の如くじわりじわりと根を伸ばしていって、そうして両手では抱えきれないほどの網になったのが今のJJC。
「広がったJJCの全てを俺様ひとりで把握しきるというのは無理がある。JJCが抱えている仕事を全て俺様がこなすというのも不可能だ。だから人を使う」
その上で、と社長はくいっと眼鏡を上げて高圧的な眼差しで見下ろしてきた。
「仕事に必要なのは〝支配性〟だ」
「──支配」
「そう、支配。いかにその領域を支配し掌握下に置くか、それが肝心だ」
例えばお蝶や元国王。
〝店〟という領域をふたりは支配している。〝支配性〟と聞くとワンマン社長だとか独裁者だとかマイナスなイメージが湧くけれど、そうじゃないらしい。お蝶や元国王は店という領域を守るべく、取引業者や飲食店組合の選別、交渉を行い顧客となる客層の選定と信頼関係の構築も行っている。そうすることで元国王もお蝶も自分の理想とする店の展開努力をこなしている、と社長は語った。
〝支配性〟とはつまり、自分の領域をいかに自分の領域として保つか、らしい。
「失敗例は佐々呉どれみ」
「……佐々呉どれみ」
「──こう言えば分かるだろう?」
その言葉に、ワタシは頷く。
佐々呉どれみ。描きたくもない絵を描かされ続けていた天才画家。
なるほど、〝支配性〟とはそういうことか。佐々呉どれみは確かに、自分の領域を支配できていなかった。それどころか逆に支配され──使い潰されていた。ワンマン社長や独裁者なんかが他人の支配領域を侵して潰すのと同じだ。
〝なわばり〟って言った方がわかりやすいかもしれない。
「俺様は選ばれた人間で、偉い。だから人を使う。顎で使う。だがな──だからといって部下の領域を侵し尽くしていいわけではない。支配すべき箇所と、支配すべきでない箇所。その選別における判断力が上に立つ人間に必要な能力だな」
冒頭の選ばれし勇者的な発言は聞き流して。
人を使うにしても、何から何まで支配していいわけではない。それは支配ではなく〝操縦〟と言うんだそうだ。ちょっとよく分からなかったけど、使われる側の人間が能力を最大限発揮しきれるようにするにはコツがいるらしい。
「さて、ここから本題だ」
「もキュッ?」
オムライスの最後のひとくちを頬張った瞬間にそんなことを言われたものだから変な鳴き声が出てしまった。鼻で笑われた。呪うぞ。
「黒錆どれみ。JJC本社を支配しろ」
「……は?」
さあ、世界征服しろ!
──なんかそう言われた気分なんだけど、いや、どういうこと?
「これは俺様からの正式な依頼だ。JJC本社の人間どもを支配し尽くせる絵を依頼する」
依頼。
絵の、依頼。
「どんな絵でも構わん。今日一日JCCを見て、俺様を見て、その上でJCCをどう支配するか──描いてほしい」
そう言って社長は少しだけ腰を屈めてワタシと目線を合わせて、切れ長の鋭い眼光をまっすぐワタシの視線と絡めてくる。
「当然、先ほども言ったように打算もある。佐々呉どれみについて探る人間どもへの一手に利用するという意味合いも大きい。だがそれ以上に」
社長のまっすぐな視線が、ワタシを射抜く。
「お前の絵が見たい。俺様の──俺のために、描いてほしい」
それは決して描きたくないワタシに描かせようとしているる目では、なかった。
ワタシの絵を見たいという純粋で、真摯で、それでいてとても誠実な目だった。
ワタシの絵に心の底から惚れている、ひとりの男の熱烈な視線でしかなかった。
──だから。
「わかった」
ワタシは、請け負った。
お望み通り──社長を支配する絵を描こうではないか。
【支配性】




