勝負はまだまだこれからだという意気込みを負けフラグにしたくない
「くっ……どうする……?」
2ndオーダーフェイズにて俺は頭を抱えていた。
若葉が1stアクションフェイズの最後に使ったカード『回復給仕・二重結界』によって、このターン俺が与える最初のダメージは0にされてしまう。
ダメージを0にされると『連続爆撃領域』の追加ダメージも発生しないため、効果を1つ無駄打ちしてでもバーンカードを使うか、次に備えてスペルを使うべきか……。
悩んだ結果、スペルを使うことにした。残り3枚のカードも選び、2ndアクションフェイズに移行する。
「さあ、勝負だ若葉!」
2ndアクションフェイズに移り、互いのカードがオープンされたため、お互いに相手が5ターン目に選んだカードを確認する。
〇 〇 〇 〇 〇
■カズマ
『爆撃倍化準備』
(スペルカード)
1:自分のDPが相手より高い場合、次のターン自分が相手に与えるダメージが2倍になる。
■若葉
『回復給仕・呪文拒絶』
(スペルカード)
0:自分のDPが相手より高い場合、このターン相手が適用するスペルの効果を全て無効にし、無効にした効果の数×700、自分を回復
■DP
カズマ:0
若葉 :−300
〇 〇 〇 〇 〇
「なっ……!!! 2枚目のクイックスペルだと!?」
「どうやら今回の読み合いは私の勝ちみたいだね♪」
完全に読み負けてしまい、スペルを1枚無駄にした上にDPでも逆転された。
このままではマズい。早くこちらのペースに引き摺り込まねば。
続いて6ターン目のカードが処理され始める。
〇 〇 〇 〇 〇
■カズマ
『爆撃少女カーリットン』
(キャラカード)
1:自分に100ダメージ×3回行う。
2:このターン自分が受けたダメージの倍のダメージを相手に与える。
■若葉
『回復給仕チェンバー』
(キャラカード)
1:自分を100回復×3回行う。
2:このターン自分がダメージを受けている場合、ダメージを受けた回数×200回復。
■DP
カズマ:300
若葉 :−400
〇 〇 〇 〇 〇
「チクショウ、強え……!」
「ふふ、ありがとう♪ でも、最後まで油断しないよ」
絶妙なタイミングで有効な効果を重ねてくる。
これがランキング1位のプレイングかと感心すらしてしまうが、残念ながら今はバトル中だ。俺はこの相手に勝たねばならないのだ。
「……最後までこのままだと思うなよ!」
「それは楽しみだね。カズさんの力、見せてもらおうか」
7ターン目のカードを見て、若葉が初めて危険を察知した。
〇 〇 〇 〇 〇
■カズマ
『爆撃強化』
(スペルカード)
1:このゲーム中スペルの効果で自分が相手に10回以上ダメージを与えている場合、次ターン以降で自分のスペルの効果で相手に与えるダメージを+200。
■若葉
『回復給仕パーラー』
(キャラカード)
1:自分を500回復。このゲーム中自分が1000以上回復している場合、さらに自分を500回復。
■DP
カズマ:300
若葉 :−1400
〇 〇 〇 〇 〇
「これは強力なスペルを許してしまったな」
若葉がそう思うほど、このスペルは強力だ。
追加ダメージが大きく増加するため、3rdオーダー次第では一気に逆転もあり得る。
「まだまだこれからだ。一気に巻き返してやる!」
「巻き返しもあり得る……。カズさんのおかげでおもしろくなってきたよ♪」
そして2ndアクションフェイズ最後のカードが効果処理を始める。
〇 〇 〇 〇 〇
■カズマ
『爆撃少女ペンスリットン』
(キャラカード)
1:自分に100ダメージ。
2:自分に100ダメージ。
3:相手に800ダメージ。このゲーム中自分のキャラの効果で相手に10回以上ダメージを与えている場合、さらに相手に800ダメージ。
■若葉
『回復給仕オブオール』
(キャラカード)
1:自分を300回復。このターン中ダメージを与える効果が5回以上適用される場合、6回目以降の効果で互いが受けるダメージと同じ数値だけ自分を回復する。
■DP
カズマ:500
若葉 :−300
〇 〇 〇 〇 〇
「よし!」
思わずガッツポーズが出た。このDP差ならカード1枚、ものによっては効果1つで逆転できる圏内だ。
後半のダメージを防がれたが、十分ダメージを与えることができたので問題ない。
「カズさん、なかなかやるね」
リップサービスかもしれないが、ランキング1位の若葉から良い評価をもらえるのは素直に嬉しい。
「このまま勝ち切ってもう1回言わせてやるから覚悟しとけよ」
ここで気を抜いたら終わりだ。最後まで油断せずに戦い抜く!
そしてついに最終局面、3rdオーダーフェイズが始まるのだった。
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