神田 暁の隣の女子
僕は神田 暁、16歳、足立区の西新井駅最寄駅にする、東西新井高校に今年入学した一年生だ。
見た目は普通の耳まで伸びた髪に、眉毛辺りまで伸びた前髪に、顔は当たり障りもない平凡な顔で、正直人の記憶に残りずらい、影の薄い、その他大勢のような男子高校生だ。
僕の趣味は小説投稿サイト『小説家をやろう』に作品書いて投稿する事で、小学生の頃からやっていた、そのため殆どの時間を執筆活動に費やしていたため、友達もおらず、高校入学してすぐ一人窓際の席で孤立していた。
「まぁ友達なんかいらんけど、話しかけられるのも面倒くさいし」
そうブツブツと独り言を言いながら、今書いている小説をスマホで進めていると。
「初めまして、 隣の席になった山崎 綾です、よろしくね!」
僕の隣の席の子が来たのだろう、明るく、元気で、良い香りがする……だがなんだろうこの小説に出てくるようなあざとい挨拶の仕方、何か裏があるんじゃないかと疑ぐりながら僕も返事をした。
「えぅあっ……よろしく……」
僕は恥ずかしさからか、彼女の顔もまともに見れずに返事に応え、そのままスマホを弄り続けた。
「あっ! あなたも『小説家をやろう』を利用してるの? 作家さん? 私も好きでね使っているの、楽しい作品多いよね」
彼女、山崎 綾は僕のスマホを覗き、突然横から話しかけて来た、僕は驚き直ぐにスマホを伏せると。
「えっ!? あっ……うん」
僕は驚き彼女の方に振り向き言葉を失った、隣の席の子はメチャクチャ可愛く、美人だったからだ。
「ご、ごめんなさい、つい画面にいつも私も利用してる画面が映っていたから……」
彼女は僕がスマホをとっさに伏せた事で嫌がられたと思ったのか、さっきまでの明るかった表情が曇り少し落ち込んだ顔をしていた。
「あっ……ぼ、僕の方こそごめん……つい見られたのが恥ずかしくて、嫌な思いしたなら謝るよ、ごめん……」
僕は彼女に深々と頭を下げると。
「ううん……私こそごめん……」
彼女は謝る僕を見て、さっきの悲しい顔からまた明るい笑顔に戻り。
「ねぇ良かったら君の名前を教えてよ、友達になりましょ?」
彼女は少し顔を赤くして、少しハニカミながら照れ臭そうに言う。
「えっ、あっ、ぼ、僕は神田…神田 暁……よろしくね」
久々に人と話し、それも女子と話す事でメチャクチャ緊張していた。
「それだけ、もっと暁の事知りたいな」
「えっ、う〜ん……特に話す事ないから、ごめんね山崎さん」
僕は苦笑いしながら言うと。
「綾……綾だよ私の名前は」
「えっ? うん、さっき聞いたから知ってるよけど」
僕が首を傾げて聞くと。
「違う、綾って呼んでよ暁、友達でしょ」
「あっ、う、うん……分かった、なるべくそれで呼ぶようには気をつける……」
そんなやり取りをしていると朝のホームルームが始まり会話は一旦終わった。
僕のこれが、とんでもない隣の席の彼女との初めての出会いであった。