第23話 理の変化
(勇者視点)
あのあと僕は考えた。
魔王と人間の関係について……。
そして僕が動き回り、魔王と人間の間で盟約が結ばれたのだ。
魔王が必要な物資は人間(国王)が用意する。
代わりに、魔王は魔物から国を守る。
知能がない魔物の時は魔王が街を守り、知能がある魔物の時は魔王が間に入る。
勇者は『魔王と人間の仲介者』となり、戦うことなく普通の人生を全うする。
魔物にも魔王にも襲われる事がなくなったこの国は栄えた。
そして、『この世界のことわり』はその意味を変えた。
あの日、僕が神殿でホワイティア(神様)に願ったことは叶った。
僕は彼女に願ったのだ。
……魔王を倒す役目が無くなればいいと。
(以下、あとがきと書ききれなかった設定)
チートの無い勇者って大変だなと思います。
『もう勇者辞めたい!』と思う勇者も居るはずだ!
モチベは大切!
これはそんな話かもしれません(?)
魔王は『リッカルドがひいた例の境界線(※)』が世界の果てだと誤認識しています。
(※リッカルドは同作者の前作の登場人物になります。詳しくはそちらを読んで下さい。)
だから向こうに人間の国(ガンダルンとスライシア王国)が有ることは知りません。
魔王が居る国は、ガンダルン王国の逆側。
リッカルドの家をはさんで向こう側に位置しています。
魔王は倒されてもリポップします。
魔王を倒した勇者が死んだら復活。
魔王は『前の魔王』も『リポップした魔王』も同じ魔王です。
魔王がリポップすると人間の国に勇者が生まれます。
勇者が倒されたら、また勇者が生まれます。
この時の勇者は前の勇者とは別人です。
『この世界のことわり』を魔王に教えたのはもちろんリッカルドです。
前作で出てくる『異世界召喚魔方陣』の『世界に一人しかいない勇者』という基本コンセプトはリッカルドが『この世界のことわり』を参考にしたのだと思う。
『魔王の角』は『賢者の石』みたいなもんです。
リッカルドは妻の蘇生に使おうと思った。(※)
リッカルドはこの時、200~300才あたりです。
だから急いで家に帰る必要があり、例の魔方陣を魔王城に置いたまま帰宅しました。
あと、リッカルドが300年で妻の蘇生をあきらめたのも実は『魔王とエンジュ』が、ちょっとは関係があるのかもしれない・・・多分リア充爆発しろと思ってたはず(笑)
例の魔方陣は、①不老不死に体を書きかえる。②体を正常な状態に修復。③目が覚めたら正常な状態を維持です。
①が一番時間をくうのですが、魔王の場合は①をスキップして②だけが実行されたのです。
だから③も効いてません。
だから、魔王は目が覚めるのが早い。
あと、魔王の『物資の調達の為の襲撃』は災害の様なものと人間には認識されていました。
魔王が来るとアナウンスされたら、魔物に襲撃される前に街を棄てて逃げればいいのです。
そんなに頻繁にあることではないので、閉じ込められて生きてきたエンジュにはその様な知識はありませんでした。
あと、クレバーとサキちゃんは、リポップしないと魔王が言っていますが、厳密にはリポップするけど同種族の別人になります。
寿命は獣人もサキュバスも結構長い。
でもいつか魔王は置いて逝かれます。
リポップする魔王に生殖機能は必要なのか?
でも本人が卵と言ってるので、子をもうけることは実はできるのかも?
でも、翼が生えてるからと言ってもエンジュは鳥類ではなく人間なので哺乳類ですが……。
「卵を生んで欲しい。」は、かなり直接的な誘い文句です。
この台詞18禁なのかしら?
魔王は優しいけどねちっこそうだと思う。
いちいちエンジュの反応を伺って、めっちゃ可愛がりそう。
18禁で投稿したいくらいです……(笑)
ライオン(クレバー)がスゴいのも18禁ですね……。
おかんなライオン獣人クレバーは私のお気に入りです。
サキちゃんと並ぶと美女と野獣の様なビジュアルかな?
最後まで読んで下さって、
ありがとうございます。
モチベは大切!
ブックマークしてくれた貴女、
本当にありがとうございます。




