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09古参2人

 夕食のメニューは大体がドン・ルークの一存で決定するため、基本的には全員の栄養バランスなどを考えたものであるが、ふと食べたくなったの一言で、妙な物が食卓に上がったりする。

 今日はどうやらその日らしく、食卓に並べられた夕飯はラーメン。どんぶり5つ、加えてチャーハンと餃子が並んでいる。チャーハンと餃子だけならともかく、ラーメンが夕飯の席に並んだのはブラックライズが覚えている限り、初めてのことであった。

「美味しいけど……」

「これ、絶対夜中にお腹空く……」

 大食らいのスリーナイトとドン・ルーク及び四幹部の中で一番夜が遅いプロフェッサーが僅かな不満を口にすると、ちゅるちゅると麺を吸い上げ、ドン・ルークがぼそりと呟く。

「しょうがないでしょ。食べたくなっちゃったんだもん」

「それはまぁ、分かるけど」

 かく言うスリーナイトも、時々無性にラーメンが食べたくなる時はある。主に学校で。学食のラーメン美味しいです。チャーシューをサービスしてくれたら凄く嬉しい。

「替え玉はあるから、食べたくなったら言ってね。よるちゃん」

「分かったー」

「たいしょー、替え玉1つー」

「暁深さんはダメです」

「ケチー」

 早々に食べ終えてしまったらしく、スープをズズズと吸って、チャーハンにレンゲを伸ばす。自分の分ではなく、ガーネットの分に。ガシッとガーネットの箸がレンゲを捕らえた。

 ジリジリと、箸とレンゲが拮抗する。

「行儀が悪いぞガーネット」

「熨斗を付けて返すわその言葉。いいから、レンゲを引きなさい」

「……しゃあない」

 諦めた様子で、ブラックライズが僅かに体を動かす。それに合わせてガーネットも僅かに力を抜いて――ガッ!

「騙されろよ!ここは!」

「今更、アンタのパントマイムで騙されないっての!そもそも、アンタが朝食と昼食を食べなかったからでしょ!」

「食べなかったんじゃなくて、食えなかったんだよ!知ってんだろ!」

 朝食、昼食。続けて大根料理のフルコースだったせいで、ついぞ一口も食べられなかったのだ。一応数日くらいなら、食べずとも行動できるように訓練は受けているブラックライズだが、減る物は減る。

「素直にお願いの一つもしなさいよ。奪おうとしないで」

「そこはほら。悪の秘密結社的に」

「じゃあ、諦めなさい。悪が対立したら、オールオアナッシングだから」

 アンタの分は無いわとガーネットは一蹴する。

「……すいません、少し分けて下さい」

「最初からそう言いなさい。掘ら、器渡して」

「もー。瑠璃さん、暁深さんのこと、甘やかしちゃダメですよ」

 受け取った器にガーネットがチャーハンを分けていると、ドン・ルークは僅かに頬を膨らませ、いかにも怒っていますよと言った様子だ。

「まあ、いざという時、うちの最高戦力が動けない方が困るでしょ。埋め合わせは後でさせるわ。はい、これで我慢しなさい」

「了解。後で埋め合わせするな」

「私はいいから、ルークの方にね」

 それだけ言って、ガーネットは食事に戻る。

「はーい。じゃあ、ルーク。後で埋め合わせするから、何か言ってな」

「……はぁ」

 あくまでマイペースなブラックライズに、ドン・ルークは溜息しかつけなかった。


EF幹部と首領に聞きました。

Q.ラーメンは何味派?

A.

醤油:スリーナイト、ドン・ルーク

しお:ガーネット

味噌:プロフェッサー

豚骨:ブラックライズ


ブラックライズ「まあ、ラーメンより汁無し(油そば)の方が好きだけどな」

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