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WEB作家で陰キャの俺、小説を書いてるのが陽キャのギャルにバレる~そしたらラブコメみたいな展開になった~  作者: おとら@9シリーズ商業化
一章

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好きってこと?

 ……翌日になり、俺はそわそわしていた。


 結局、葉月から連絡もなかったし、多分知られていないとは思う。


 いや、知られた上で無視されている可能性も……。


「ァァァァ! 何で俺はわざわざ言ったんだ!? バカなの!?」


「朝からうるさいわねっ! 何をごちゃごちゃ言ってんのよ!」


「ごめんなさいぃぃ!!」


「だからうるさいって言ってんでしょうが!」


「イテッ!?」


 部屋に入ってきた姉貴に、勢いよく頭を叩かれる!


「ったく、騒がしいったらありゃしない。ほら、さっさと着替えて下に来なさい。というか、小説書いてないんじゃない?」


「……はい」


「……はぁ、情けない。とりあえず、話くらいは聞いてあげるわ」


 ため息をついて、部屋から出て行く。


「……ほんと、情けない」


 好きだと気づいただけで、それを人に言っただけで、この有様だ。


 いや、昨日の時点ではアレで正解だと思っていたけど。


 もし、これで学校とかで無視されたら……おぉ、心臓が痛くなっていた。







 朝の準備を済ませたら、朝食を食べる。


「んで、どうしたのよ?」


「いや……ちょっと、葉月のことを好きだと気付きまして……」


「……今さら?」


「はい?」


「どっかからどう見たってそうに決まってるじゃない。はぁ……まあ、あんただし仕方ないか」


「ねえ? 諦めた感じはやめてくれない?」


「だったら、シャキッとしなさい。それで、気づいてどうするの?」


「どうって……どうしたらいいんだ? 告白? ……無理無理」


 考えただけで、身体が震えてくる。


 というか、付き合う想像ができない。


「……別に焦らなくてもいいんじゃない?」


「どういうことだ?」


「まだ知り合ったばかりなんだし、もっと色々知ってからでいいってことよ。どうせ、あんたは女慣れしてないし」


 ……同じこと言われた。


 いや、まさしくその通りなんだけど。


「じゃあ……今まで通りでいいってことか?」


「だと思うわよ……まあ、平気でしょ。大丈夫、あんたよりは人生経験が豊富だから」


「わ、わかった」


 よくわからないが、姉貴には何かがわかったらしい。


 ……ひとまず、バレてないことを祈っておこう。





 その後、緊張しながら学校へ向かっていると……背中に衝撃が走る!


「イテッ!?」


「野崎君、おっはよー!」


「は、葉月……」


 そこには、笑顔の葉月がいた。


 良かった、いつも通りだ。


 どうやら、今のところはバレていないみたいだ。


「どしたの? 何で泣きそうになってるの?」


「な、なってないし」


「……何かあったの?」


 そう言い、心配そうに見てくる。


 いやいや、何自らバレそうな真似をしてるんだ。


「いや、何でもない。それより、放課後はいつ空いてる?」


「へっ? ……えっと、今日はダメだけど明日なら……」


「じゃあ、明日……いや、明日から雨だったな。あと、もうすぐ期末試験か」


 出かけるとしたら、雨だと面倒だし、出かけられるところも限られるよな。


 何より、六月の後半ってことは、もうすぐ期末テストもあるし。


 流石に、小説を書くためにも勉強を疎かにはできない。


 それで小説を書けなくなって、葉月との関係が消えたら元もこうもない。


「そういえば、そうだったし……やばっ、勉強しないと」


「俺もだった……忘れてたわ」


「じゃあ、二人で勉強しないとね?」


「……それもいいか。じゃあ、テストが終わったら……放課後付き合ってくれ。そして、例のラブコメイベントってやつを手伝ってくれると助かる」


 我ながら嫌になるが、今の俺では口実なしで誘うことなどできない。


「……ようやく、そっちから言ってくれたし」


「……うん?」


「仕方ないなぁ!」


「イテッ!? だから、背中叩くなって」


「ごめんごめん。つい、嬉しくて」


「……何か嬉しいことあったか?」


 俺はいつも通り、ラブコメイベントを頼んだだけなんだが。


「そりゃもう……ほら! 学校いこ!」


 俺は葉月に手を引かれ、学校へと歩き出す。


 ただそれだけのことが、とても楽しい。


 胸が痛くなったり、よくわからない高揚感がある。


 ……これが、好きってことなのか?


 ……それを、これから確かめていけば良いってことか。




 ◇



 ……緊張した。


 でも、良かった……あっちから誘ってくれた。


 いつも、私の方から色々と誘ってるし。


 私だって、誘うのは緊張するんだから。


 昨日、改めて好きって自覚したら、物凄くドキドキして……。


 確か、布団の中でゴロゴロしてたっけ。


「うぅ……どうしよう?」


 みんなにはっきり言ってしまった……野崎君を好きだって。


 そしたら、急に恥ずかしくなってきちゃって。


 身体が熱くなって、いてもたってもいられなくなるし。


「大丈夫だった? テンパってなかった?」


 慌てて帰ってきたはいいものの……何も手につかない。


「明日、どんな顔して会えばいいんだろう?」


 普通にできるかな?


 というか、これからどうすればいいかな?


 私、緊張しちゃうかもだし……自分から誘えるかな?






 結局、あんまり寝てなくて……今さっきだって、話しかけるのは大変だった。


 心臓の音はうるさいし、変な汗をかきそうになるし。


 今更だけど手汗とか平気?


 というか、手を繋いでるだけなのに……なんで、こんなに楽しいのだろう?


 身体がふわふわする……これが、好きってことなの?


 ……って、いけないいけない。


 最近、勉強時間減ってるし……まずは、テストを乗り越えないと。


 それから確かめても……良いよね?




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