表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
箱庭のテラフォーミング 〜全てが監視されていたなんて〜  作者: 大神みや
未知なる箱庭への転移

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/26

プロローグ

赤茶けた大地。

降り注ぐ灼熱の太陽。

俺はスコップを突き立て、乾ききった土を掘り返す。

一年が経つ。

最初の頃はコーヒーの味も、乾いた空気もすべてが馴染まなかったが、今はこの村の匂いも、子供たちの笑い声も、すべてが愛おしい。


「カイ、帰国まであと何年だっけ?」

幼馴染のカオルが、そう言って笑った。


俺がこの不便な僻地へ志願したのも、彼女が「カイの作る野菜を、世界一過酷な場所で食べてみたい」なんて言ったのがきっかけだった。

俺は呆れながらも、その笑顔が見たくてここまで来たのだ。

だが、あの日の午後。

村外れの滝のしぶきが、逆さまに空へと吸い込まれていく。

「っ、カイ!?」

カオルの悲鳴が響く。

だが、指先が触れた瞬間、重力が物理法則を無視して横転した。

――しまった。俺が……俺がこの場所へ誘わなければ。


視界が真っ白に塗りつぶされる中で、最後に見たのは、必死に俺を掴もうと宙を舞うカオルの絶望的な表情だった。

保護区リザーブへ転送します』

無機質なアナウンスが、決して後戻りできない場所への扉が開いたことを告げていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ