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2-3. 少女と犬

私は今、森の中を彷徨っている。

マスターにバレたら大目玉を喰らうことは間違い無いだろう。


***


発端はひとりの少女だった。彼女は衰弱した子犬を抱えて私を訪ねてきた。

「おねがいです。」


少女の西部地区の住宅街にあるらしい。騒音に悩まされているのは彼女の家も同じみたいだが、特に彼女の愛犬がその被害を受けたようだ。

遠吠えが響く度に怯え、愛犬は遂に餌を食べる気力も失ってしまった。

日を重ねる毎に衰弱していく愛犬。何も出来ない自分。途方に暮れていた時、少女は私の噂を聞いたそうだ。


「おねえちゃん、とってもつよいんでしょ?」

少女は希望を抱いた瞳で私を見上げる。

「わたしのたからものをあげるから、チャッピーをたすけてください。」


私を真っ直ぐ見据える少女の瞳には、強い意志が感じられた。

少女が手を開く。手の平には綺麗なビー玉やおはじきが乗っていた。

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