51話 戻った日常
久しぶりにマイルームへと戻ってきた俺は。
真っ先にカップラーメンを温めていた。
この2週間ずっと教会のお粥だった為、体が塩分を欲していたのだ。
お湯を入れて数分待つと――。
美味そうな匂いがしてきて、俺の腹が鳴る。
――いただきます!
「んー!これだよなあ。」
定番の味に大満足の俺。
うーん!
体の痛みも消えたし、生きてるって素晴らしい・・・。
――。
―ふう。
さて食事も済んだところで。
今後のことを考えていこう。
まず、あの小娘の話だが――。
どうしたものかな。
あの空間へ連れて行かれたことも。
そこで伝えられたことも――。
全てがあまりに突然だった。
しかし、俺がこの世界へ来たのには何かあると思っていたが・・・。
うん。
確かに“何か”はあるようだった。
まあ。結局、それは分からず終いなのだが。
とりあえず――。
大事なことは“スキル魂強化”を取ること、だったな。
なんだか、その名前からして嫌な予感がする・・・。
魂が強化された俺は、どうなってしまうのか――。
あの幼女管理人の目的もそうだが、色々と不安は尽きない。
―ふう。
折角なので、スキルを確認していこうか。
≪所持スキル≫
身体強化 剣術 地図 隠密 火魔法 直感 索敵
経験値獲得1.5倍 魔力自然回復上昇 精神強化
特殊空間魔法 特殊ストレージ
ふむ。
まずは現在、取得済みのスキル一覧だな。
最近取ったばかりの精神強化もそこに並んでいる。
そして――。
≪取得可能スキル≫
生活魔法(1) 簡易作業(1) 視力強化(2) 料理(2) 鍛冶(2) 精力増強(2)
地魔法(3) 光魔法(3) 消音(3) 消臭(3) 魔法の理(2)
先の先(7) 後の先(7) 体力自然回復上昇(7) 集中(7)
SP5
うーん。
特に変化はないか――。いや。
もしかして、SPが増えてるか?
エスタの町で最後に見たときには、SPが10あったことは確認済みだ。
この前、精神強化を取ったときはどうだったか・・・。
あまりに切羽詰っていて記憶がないな。
増えている分は――、2ポイントだろうか。
まあ、増えてるならいいか。
そして現在の所持金だが――。
34,788ゴルか。
教会で世話になり寄付してしまったので、随分と減ってしまったな。
まあ。その前に買い物もしたし、色々と仕方がないだろう。
また狩りをして稼ぐしかないな。
次の迷宮は――、王都南の森だったか。
今日は一日、休みとして。
明日行ってみるとしようか。
そう、予定を立てると――。
俺の思考は次の内容へと移っていった。
☆ ☆ ☆
さて。あとは何を話していたか――。
俺は食後にコーヒーを用意して、適当に合いそうな菓子も生み出す。
――ふう。
そうそう。復活の件だな。
死んでも生き返るって、それどんなチートだよ・・・。
まさにゲームだよな。
そして、俺はもう既に1度死んでるんだったか。
うん。
衝撃の事実だよな。
実感がないせいか、今だ半信半疑だが――。
おそらく本当なのだろう。
しかし、それも月に1度だけか。
とすると、今は五の月だからまだ復活は残っているな。
そして今日はもう3週目だ、早いものだな。
異世界にきてもうすぐ三ヶ月か――。
まあ。復活できるとは謂え――。
俺はそれに頼るつもりはない。
生き返るといっても、所詮月に一度だ。
二度目はない。
それはほとんど、有って無い様なものと考えた方がいいだろう。
いざとなれば生き返るからいいや、なんて考えに冒されれば。
すぐに俺の剣はその冴えを失うに違いない――。
さらに、すぐ復活できないのは痛すぎる。
丸一週間か・・・。
所謂、デスペナルティだな。
この世界には迷宮があり、そこには魔物が出現する。
そしてそれ以外では盗賊――、普通の住人も敵であり。
命がいくつあっても足りない。
復活前提の狩りをするのはやめよう――。
本当に最後の最後。
何かあったときの保険くらいの認識でいるべきだな。
そして一度死んだ月は、初見でボスに挑むなど無茶は極力控えることにする。
「・・・なんかこの2週間で大分弱くなったな、俺。」
なんというか精神的に。
やっぱダメだね、寝たきりだと。
人間、しっかり活動してなんぼだよな!
さて。
2週間も寝てたし、一度ギルドに顔を出しておくか。
俺は飲み終わったマグカップを消去して――。
立ち上がって玄関へと向かうと、町に戻るべく念じるのだった――。
【装備/アイテム③】
<名前> <価格>
鋼製の剣 7,500
綺麗な宝石の杖(赤)6,800
鉄製の盾 1,800
鋼製の兜 5,400
鉄製の足装備一式 4,200
鉄製の篭手 1,100
鋼製の鎧+腕装備一式 11,000
ダマスカス鋼製の剣 1,300,000




