第7話 ヤカン王国でのびのび
俺はニエス王国で稼いだ魔石をヤカンで換金したのでヤカンの方に自宅(ちょっとした豪邸)がある。
一人暮らしだからそんなに広くないけど、料理は作ってくれるし、お掃除してくれるし、洗濯してくれるし、あと執事的なのと家の護衛。みんな住み込みだし。6LDK?7LDK?護衛さんは2人いるからね。契約の段階で、俺の資産に手を付けないということになってる。俺の無属性魔法の契約で。
俺はヤカンでギルド登録をし、のびのびとソロでダンジョンに潜っているような生活をしている。どんな魔獣でも俺の前ではただの獣。狩ってます。
どんなに探してもっていうかなかなか巡り合えなかった『賢者』のスキルを持っているのは、ダンジョンのボスだった。
俺は感動のあまり涙が…。こ、これは目にゴミが入っただけだからな。と自分に言い聞かせボスが偉そうに口上を述べている時に近寄ってごく普通に『賢者』のスキルをいただいた。な、なんてこと⁈せっかくの『賢者』スキルなのに、魔法使いの部分はほぼ闇魔法?ってなんだ?まぁ今までの魔法使いの魔法も使えるし、無属性の魔法使いの魔法も使えるし、僧侶みたいに回復系の魔法も使えるからいっかぁ。
ダンジョンのボスは混乱してるけど、魔法使えなくなったけどどうするんだろう?見た感じローブ着てるし、魔法に頼ってたんじゃないかな?きっと大混乱だね。
「ねぇ?戦う?投降する?あ、国王のところにすいませんでした!って行ってね」
って言ったら、投降するらしい。いいけどさ。このダンジョンで十分に魔石稼いだし。
「おかえりなさいませ、ご主人様」
「ご主人様の財産を狙う、不届き者がいたので、捕らえてここの地下牢に入れておきました」
「わかった。会いに行ってみるよ」
自宅の牢にいたのはニエス王国で、ランクSの冒険者『剣聖』だった男だ。
「よお、お前が俺からスキルを取ったからよお。俺の名声がだだサガリ」
「『剣聖』ってスキルはただの名声なのか?剣術がうまくなるとかじゃなくて?名声、命?なるほどこの国の価値観はわかった気がする」
「はぁ?」
「ヤカンだとスキルに関して『はあぁ?スキルぅ?その子の努力を認めないのかよ?』だそうだ。つまり、あんたは『剣聖』だが、剣術について努力したわけではない。『剣聖』というのが名声を作っただけ。なくしたら、ちょっと剣術が得意なただの人になった。というわけか…。ガッカリだなぁ。剣術を磨いて『剣聖』ってスキルにたどり着いたと思ったのに、スキルがなかったらただの人かぁ。スキルに関係なくそこそこ剣術が使える人だと思ってたのになぁ」
俺の家にも入れないレベルまで落ちたのか…。護衛さんに負けたんだもんね。俺の家の護衛は強いけどさ。




