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第66話 番外編
イレーネの日記を読み、二人が初めて結ばれた日の朝。
「セレナは五月十五日の何時頃に生まれたか知ってる?」
ベッドの中でルクスが突然そんなことを聞いてきた。
「何時かは知らないけど、夕方頃だと思うわ。朝に陣痛が始まってなかなか私が出てこなくて大変だったってお母さまが言ってたもの。それがどうかしたの?」
それを聞いてルクスは嬉しそうな笑みを浮かべた。
「いや、じゃあ僕の方がお兄さんだなあと思って・・・。」
その言葉にセレナはイレーネの日記を思い出していた。
『五月十五日 早朝、私はカルロス先生の病院で密かに子供を産んだ。』
それを読んだ時は、姉弟じゃなかったという事実に衝撃を受け細かいことは気にならなかったが、実はセレナとルクスは誕生日が同じだったのだ。
早朝・・・夕方・・・
「そんなこと気にしてたの⁉」
セレナはびっくりしてルクスを見上げた。
ルクスは少し恥ずかしそうに顔を赤らめうなずいた。
「ふふふ」
ルクスの子供みたいな対抗意識が可愛くて、セレナはギュッと彼を抱きしめたのだった。




