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影の皇帝と運命の恋 ~恋した人は実の弟だった⁉苛酷な運命に飲まれる二人の未来はどうなるのか?  作者: らな


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第1話 出会い

ヴァレンティン王国はガリア大陸の中では国土・国力共に中堅の国だ。


そして今年はヴァレンティン王国が建国されて、ちょうど500年の節目の年になる。

そのため、今年に入ってから国の各地で祝いのお祭りやイベントが行われ、年始より国全体が祝賀モードになっていた。


そんな中、今日は王城で近隣諸国の王族や高位貴族や著名人を招待し、盛大な建国500年記念パーティーが開かれていた。


ヴァレンティンの第一王女であるセレナも顔に笑顔を貼り付けながら、朝からずっと諸外国の重鎮達の相手をしていた。


「我が国の建国祭にようこそおいで下さいました。これからもヴァレンティンと良好な友好関係をお願いいたします。」

朝から呪文のように言い続け、心身ともに疲れが溜まってきた。


ああ、早く部屋に戻って昨日の夜に思いついた魔法陣を試したい・・・。


頭の中で魔法陣を思い出しながら、目の前の男性の話に適当に相槌を打っていた。

話が異様に長かったシルヴァヌス王国の大臣の接待がようやく終わり、少し休憩しようとセレナが移動しかけた時、弟のヴィクトルから声をかけられた。


「姉さん、見つけた。」

「ヴィクトル」


ヴィクトルはセレナの一つ下の弟だ。

茶色の髪に青い目の彼は、金髪に緑の目のセレナとはあまり似ていない。

しかも、ヴィクトルは身体も大きく父に似て精悍な容姿をしており、華奢で優しげなセレナと並んでも姉弟には見えないとよく言われる。


ヴァレンティン王国の国王である父のレックスが金髪緑目で母のマイラが茶髪碧眼なので、色はセレナが父にヴィクトルは母に似たのだろう。


ヴィクトルを見ると、横に同じ年頃の青年が立っていた。

金髪で緑の目をした繊細な感じの美青年だ。


わあ、かっこいい・・・。


周りには父や弟のような軍人みたいな男らしいタイプが多かったため、こういう本物の王子様のような男性を見るとときめいてしまう。


「こちらはカルディアス帝国のルクス皇太子殿下だよ。」

ヴィクトルの言葉にセレナは目を輝かせた。




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