第八十四話 方針
メイカーについた、俺達は兵士に事情を説明して、エイブ達を引き渡した。俺達のランクが高く、それにコル爺もいた為、事情説明はすんなり終わり、俺達は一度コル爺の開発室に向かう事にした。
「それにしても、まさかフリートと会うとはね」
「私もあんなところで、会うとは思わなかったよ」
サーラとリオンが2人で先程の事を話している。
「とりあえず、これで裏ギルドは壊滅って事でいいのか?」
「フリートが後数ヶ所って言ってたから、そうなんじゃない?」
俺の問いにリアナが答えた。
「これで、狙われる心配が無くなるのは、有難いですね、フリートさんには感謝しないと」
「まあ、来ても返り討ちにしてやれば、問題無いがな」
レーナはニコニコしながら、フレアはそれが当たり前だ、みたいな感じで言っている。
暫く歩いて、コル爺の開発室に辿り着いた。コル爺に続いて俺達も中に入った。
「今回はご苦労じゃったのう、本来ならメイカーがやらなければならない、事をして貰ってしまった」
「いや、俺達はリアナが狙われてたから、潰しただけだから、そんな気にしないでいいぞ」
コル爺の突然のお礼に、俺はそう返した。
「じゃが、それではのう、そうじゃ、それなら儂の魔導具をいろいろとタダで譲ろう、役に立つと思うからのう」
「それは、有難いな」
すると、コル爺はサーラの方を向いた。
「それと、サーラ言い忘れとったが、頼まれてた魔導具は完成しておるぞ」
「本当に‼︎やったね、やっとこれで里に帰れるよ」
サーラは嬉しそうにそう言った。
「それと、今回の事じゃが、もしかしたら、メイカーの国王から、お礼を言う為に、お前達に呼び出しがかかるかもしれん」
「それは面倒くさいんだが」
俺はコル爺にそう言った。すると話しに続きがあるようで、コル爺は言葉を続けた。
「やっぱりか、それなら早めにメイカーを出発する事を進めるぞ、国王さまには、レン君達をよぼうとしたら国を出た後でした、と言えば、恐らく大丈夫じゃろう」
「それじゃあ、俺達もメイカーを出るか、今日中には国王様まで話しが行くと思うから、明日の朝には出たいな、どうだ?」
俺は他のメンバーに聞いたが、問題無いようなので、明日の朝に、メイカーを出発する事に決まった。
「それなら、儂はレン君達にあげる、魔導具を用意しておくかのう、明日の朝にレン君達の所に収納袋に入れて持っていく、その時にサーラの魔導具と一緒に渡す事にするぞ」
「分かった、それじゃあ、俺達はもう行くな」
俺達は、宿に向かった。
「帰りも我がエルフの里まで送ってやるぞ」
「本当‼︎ありがとうフレアちゃん」
サーラはフレアにそう言った。
「ところで、レン達はこれからどうするの?」
「それはこれからシークレットで話し合いだな」
サーラの質問に俺はそう答えた。
宿についた俺達は、夕飯を食べた後に、俺の部屋に集合している。サーラはシークレットのメンバーでは無い為、自分の部屋で休んでいる。
「これからの予定だが、俺は帝国に行こうと思う」
俺は全員の顔を見ながらそう言った。
「そうね、私も帝国に行くのに賛成、あいつと決着をつけてやるわ」
「私も全力で力になれるよう、頑張ります」
リアナとレーナは覚悟が決まっている様で、俺の顔を見ながらそう言った。
「ついに行くんだな、私も帝国行きに賛成だ」
「仲間の為だ、我も力になるぞ」
リオンとフレアも真剣な表情で言っている。
「全員賛成って事でいいな、それじゃあ、サーラをエルフの里に送り届けてから、そのまま帝国に向かう」
「でも、帝国にはどうやって入るんですか?流石に正面からじゃ、リアナさんの事がすぐにバレてしまいますよ?」
レーナがそう疑問を口にした。
「フレアの背に乗せてもらって、空から入ろうと思う、だけどサーラがいないから、姿を隠す魔法は使えない、だからその代わりになる、魔導具が無いか明日コル爺に聞いてみよう、無かった場合は、魔の森に降りて、そこから帝国に入る事になると思う」
俺はレーナの疑問にそう答えた。
「最終目標は、リアナの父、クラウス・フェルモンドの殺害って事でいいのかい?」
「うん、だけどあいつを殺すのは私にやらせてほしい、これは私がやらなきゃ駄目な事だから」
リオンの問いに、リアナが真剣な表情でそう言った。
「リアナ本当にいいんだな?」
俺はリアナにそう言った。いくら憎んでいるとはいえ、自分の父親を殺すのは辛いだろうと思い聞いたのだが、
「ええ、私がやるわ」
リアナの答えは変わらなかった、リアナは既に覚悟を決めた顔をしており、俺が何を言っても、この覚悟は揺るがないだろう。
「分かった、クラウスの事はリアナに任せる、それじゃあ、今日はここまでにしよう、皆疲れてるだろうから、部屋に戻ってゆっくり休んでくれ」
俺がそう言うと、挨拶をしてそれぞれの部屋に戻って行った。




