第八十二話 登場
暫く待っていると、リオン、サーラ、フレア、コル爺の4人がやってきた。
「お疲れ様、そっちは無事に終わったみたいだな、最後のアジトも潰したのか?」
「うん、私がいった時にはリオンちゃんが、潰し終わった後だったよ」
俺の質問に、サーラがそう答えた。
「リオンは自分の担当のアジトは早く終わったんだな」
「うん、数人が外に出てたんだけど、アジトを潰し終わった時に、ちょうど帰ってきたから、探さずにすんだよ」
リオンがそう答えた。今は戦闘狂モードではないんだな。そんなに強い奴がいなかったのか?
「捕まえた奴らはどうしたんだ?」
「それなら、1箇所にまとめて、儂の魔導兵に見張らせておるよ」
コル爺がそう答えた。
「それなら、そこに行って、そいつら、回収して、メイカーに戻るか、そういえば、アジトの中の確認をしてないな」
「洞窟の中から、生き物の気配も音も聞こえないから、中にはもういないぞ」
「それなら、後日メイカーから、数人を調査に向かわせるから、大丈夫じゃよ」
流石フレアだな、洞窟の外からでも分かるのか。コル爺は俺にそう言ってきた。
「それじゃあ、こいつを連れて、さっさと行くか、ん?そういえば、リアナとレーナが戦った奴らは?」
俺は気絶しているエイブを見た後に、リアナとレーナにそう聞いたら、2人は俺から気まずそうに目をそらした。
「まあ、幹部がいれば充分なんじゃないかしら?」
「そうですよ、きっと幹部の人なら色々知ってますよ」
リアナとレーナが、目をそらしながらそんな事を言ってきた。
「全員倒したんだな?」
「うっ、はい」
「すいません」
2人は項垂れてそう言ってきた。
「はぁ、まあ、こいつがいれば大丈夫だと思うから、気にすんな」
リアナとレーナは、反省しているようだし、問題ないだろう。俺達は移動を開始した。
暫く進むと、別の洞窟にたどり着きそこの前には、4体の2mを超える体躯の、黒いフルプレートアーマーの戦士に囲まれた、男達がいた。
「あれがコル爺の魔導兵か?」
「そうじゃ、なかなかじゃろ?」
コル爺は自慢気にそう言ってきた。
「ああ、凄いな、今はこの4体だけなのか?」
「コストが、かかりすぎてのう、今はどうにか量産出来ないか、色々と検証中なんじゃ」
コル爺は、魔導兵を見ながらそう言った。
「おい‼︎さっさとこの縄を解きやがれっ‼︎」
突然の怒鳴り声に、何事かと振り返ると、エイブが気絶から目覚めたようで、怒鳴り散らしている。ちなみにここまでは縄で縛って引きずってきた。
「うるさいぞ、大人しくしてろ」
「てめえら、裏ギルドに喧嘩売ってただで済むと思うなよ、俺が捕まったって他の支部の奴らに知れたら、てめえらは終わりだ」
エイブは俺達全員を見ながらそう言ってきた。確かに、他の裏ギルドの奴らにずっと狙われるのは、勘弁してほしいな。
「それは無理だと思うよ」
俺がそんな事を考えていると、上から声が聞こえた。見上げると、そこにはゲームなどでよく見る、ワイバーンがいた。俺達はすぐに臨戦態勢をとったが、リオンとサーラは、なんでもないようにワイバーンを見ている。
「大丈夫だよ、あれは敵じゃないから」
「敵じゃない?」
俺は疑問を口にした。
すると、ワイバーンが降りてきて、地面に着地した。真下からでは、見えなかったが、その背中には、1人の男が乗っていた、細めな体格で、顔には優しそうな笑顔を浮かべている。
「やあ、リオン、サーラ久しぶり」
その男は、ワイバーンから降りると、リオンとサーラにそう声はかけた。
「うん、久しぶりだね、元気にしてた?因みに私は元気だよ〜」
「だいたい1年ぶりくらいかい?」
2人も知り合いのようだ、自然な感じで挨拶をしている。
「無視してんじゃねえぞ‼︎それとてめえ、さっきのはどういう事だ‼︎」
するとまた、エイブが声をあげた。
「ああ、それは僕がほとんどの裏ギルドのアジトを潰しちゃったからだよ」
突然現れた男は、そんな事を言った。




