第八十一話 魔導砲の威力
<コル爺視点>
そろそろ、中の殲滅が終わる頃かのう、魔導砲を試す事が出来なかったのう。ん?
「くそッ、なんだあのバケモノどもは‼︎」
洞窟の外で、魔導兵と待機していると、洞窟から1人の男が出てきた。
「ほう、魔導兵から、逃げ延びたか」
「なっ‼︎こっちにまだ2体いたのか‼︎くそッ、アース・ゴーレム‼︎」
男は悪態をつきながら、地面に片手をついて、魔法を発動した、すると、男の後ろの土が盛り上がり始めた、それはすぐに形を変えて、丸い関節と太い手足と胴体を持つ、高さ5mほどの巨大なゴーレムが出現した。
「ほう、これはなかなかじゃの、まて魔導兵、攻撃をするじゃない」
儂は攻撃をしようとした、魔導兵を止めた。
「こいつでぶっ潰してやる」
「トランゼイション・オブジェクト」
儂は魔法を発動した。すると儂のすぐ横に魔法陣が出現し、そこに地面からの高さが2mほどで、砲身は4m以上ある魔導砲が出現した。
「ゴーレム‼︎そいつをぶっ潰せ‼︎」
「魔導砲発射じゃあ‼︎」
ゴーレムが近づいてきて、手を上にあげ、それを振り下ろそうとしてきたが、その手がおりてくる前に、儂は魔導砲を放った。
ドガアアアアァァン‼︎‼︎
魔導砲から、レーザーの様に魔力が飛び出し、それはゴーレムに当たると凄まじい爆発を引き起こした。直撃した、ゴーレムは爆風で吹き飛ばされ、跡形もなく、粉々になった。
「う、うそだろ……」
「魔導兵、そやつを捕えよ」
儂は膝をついて呆然としている男を、魔導兵に捕まえる様に命令してから、魔導砲を見た。
「ふむ、問題無く動作しているな、しかし、試験機じゃ威力はこんな物か、それに砲身が少し溶けているのう、素材を変えるべきかのう」
まあ、これは、開発室に戻ってからじゃの。
「トランゼイション・オブジェクト、さて、魔導兵が帰ってきたら、次のアジトに向かうかのう」
儂は魔導砲を開発室の魔法陣に転移させて、そう呟いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<レン視点>
「はあ、はあ、クソがっ!ちょこまかと逃げ回りやがって‼︎おらっ‼︎」
「おっと」
俺はエイブの2本の剣による斬撃を躱していた。身体能力強化を使って、さっきまでよりも、何倍も早くなっているが、俺は余裕を持って躱す事が出来ていた。裏ギルドの幹部ってこの程度なのか?
「そらっ‼︎」
「くっ!」
エイブが疲れてきたのか、動きが乱れてきたので、その隙をついて、ダガーで斬りつけた。腕を軽く斬る事が出来たが、傷は浅い。エイブは俺から1度距離をとった。
「はあ、はあ、なんで攻撃があたらねえ」
「うーん、それで全力か?」
俺は自分がなんで、こんなに余裕で躱せているか、分からなかったのでそう言ったのだが、相手には挑発に聞こえた様だ。
「ナメんなああああああぁぁぁ‼︎
エイブは、そう叫びながら、今までで1番早く接近して、斬りかかってきた。
「まだ、遅いんだよなあ」
俺はその剣を落ち着いて捌くと、ダガーで足を斬りつけた。
「ぐあっ‼︎」
今回のは、結構深くまで刺さったので、エイブは片膝をついている。
「もう、終わりだ、大人しく、投降する気はあるか?」
「まだだ、てめえは俺がぶっ殺す」
エイブは、投降する気はないようだ
「いや、終わりだ、マジック・ゲート」
「がっ‼︎」
俺はこのまま戦っても意味はないと思ったので、マジック・ゲートで石をエイブの頭に当てて気絶させた。
「お疲れ様、終わったみたいね」
「お疲れ様です」
その後少しの間、リアナとレーナの帰りを待っていると、2人はすぐに戻って来た。
「2人もお疲れ、どうだった?」
「特訓のおかげで楽に倒せたわよ」
「私も楽に倒せました」
2人は俺の質問にそう答えた。
「そうか…」
「どうかしたの?」
考え込んでいる俺に、リアナがそう聞いてきた。
「いや、エイブの動きが、かなり遅く感じてな、少し拍子抜けしてたんだ」
「はあ、それはレンがもっと速い戦闘に慣れたからじゃないの?」
すると、リアナが呆れながらそう言ってきた。
「レンさんは、リオンさんと、フレアさんを相手にずっと特訓をしていたので、基準がおかしくなってるんじゃないですか?」
なるほどな、俺の感覚がずれてただけか。考えてみればリオンはSランクだし、フレアは火龍だ、そんな2人と比べれば、確かに遅く感じるか。
「そう言う事か、よく分かったわ、ありがとな」
俺達は、そこで、他のみんなが集まるのを待った。




