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異世界で収納魔法しか使えないけど頑張る‼︎  作者: トキ
第五章 魔法国メイカー

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第七十七話 コル爺の魔法

 


  「それじゃあ、少し待ってくれんかのう、すぐに準備を済ませてくる、レン君達も何か準備があるなら、ここに呼びにきてくれんかのう?」


  「いや、俺達は特に準備する物はないから、ここで待ってる」



  俺の返事を聞くと、コル爺は奥の部屋へ向かっていった。



  「魔導兵とか魔導砲なら、俺の収納魔法で運ぶぞ?容量なら心配いらないから」


  「それは、ありがたい提案じゃが、儂の方でどうにか出来るから大丈夫じゃよ」


 

  コル爺は一度止まって、俺にそう言うと、奥の部屋へ入っていった。



  「コル爺は一体どうやって、持っていく気だ?魔導兵は知らないが、魔導砲は砲身だけで3か4mぐらいあっただろう」


「ああ、それならコル爺の魔法を使えば大丈夫だよ」



  すると後ろから、サーラがそう言ってきた。


 

  「コル爺の魔法?」


  「うん、まあそれは本人から聞いてね」



 その後暫く待っていると、奥の部屋からコル爺が出てきた。



  「待たせてしまって、すまんのう、儂の準備は終わったぞ」


  「ああ、ところで、まさかその収納袋に魔導砲とかが入ってるのか?」



  俺はコル爺が腰に下げている収納袋を指差しながら言った。


 

  「いや、これには少し魔道具が入ってるだけじゃよ、他の物をどうやって運ぶかは、儂の魔法の話しになるんじゃが、それは移動しながら説明をするぞい、今は早くアジトに向かった方がいいじゃろう?」


  「ああ、そうだな、それじゃあ行くか」



  俺達は、裏ギルドのアジトに向けて移動を開始した。









  メイカーの門を出て暫く歩いてから、コル爺にさっきの魔法の事を質問することにした。


 

  「それで、さっき言ってた、コル爺の魔法ってなんなんだ?」


  「まあ、簡単に言うと、物限定の転移魔法じゃよ」


  コル爺のその言葉にリアナが反応を示した。



  「転移魔法なんて、今の時代に残っているの?」


  「儂のは、古代の魔法よりも大分おとる、転換期よりも前の時代には、人を運べる転移魔法の使い手もいたそうじゃ、まあ魔法陣なら見つかっているがのう」



  コル爺は、歩きながらそう言った。だけどそれでも充分凄いと思うぞ。



  「好きな物を転移させることが出来るんですか?」



  今度はレーナが質問をした。



  「いやそういう訳じゃ無いんじゃよ、結構使い勝手の悪い魔法での、運びたい物は事前に登録してある、魔法陣の上に置いておく、必要があるんじゃよ、今は儂の研究室の部屋の中に魔法陣がセットされていて、その魔法陣の上に、魔導砲と魔導兵が置いてあるんじゃよ、そうしておくと、こっちで魔法を使って、魔法陣を出せば、ここに転移させる事が出来るのじゃ、こっちからも物を送る事も出来るが、今送ると、開発室の魔法陣に届くのじゃ」



  コル爺は質問にどんどん答えていく。



  「それなら、沢山登録しておけば、いいんじゃ無いか?」


  「それがそうも行かないんじゃよ、登録出来るのは1箇所だけで、新しく他の場所を登録すると、今まで登録してあった場所の魔法陣は消えてしまうんじゃよ、まあ、魔法陣は普段は見えない様になっているんじゃがな」


 

  コル爺はため息混じりにそう言った。



  「なるほどな、結構大変そうな魔法だな」


  「そうなんじゃよ」


 







  その後、暫く歩いてから、気になった事があったので、サーラに質問をした。


  「なあ、サーラ、アジトの中に人質とか、リアナみたいに誘拐されてきた奴とかは、いないのか?」


  「それは、いないみたいだよ、今アジトにいるのは、全員が裏ギルドの構成員だけみたい」



  サーラは笑顔でそう答えてきた。



  「そうなのか?てっきり1人ぐらいいるかと思ってたが」



  すると会話を聞いていた、フレアが横からそう言った。



  「私もそう思って聞いたら、俺達は盗賊じゃねえ、場合によっちゃ、殺しも誘拐もやるが、それは仕事だからだ、って言われちゃった。まあ、裏ギルドの中には、こんな奴ばっかりじゃなくて、本当にクズみたいな奴もいるんだろうけどね」


  俺達はその後も、雑談をしながら、アジトを目指した。






  途中歩きながら、俺の収納魔法に入っていた、サンドウィッチで、昼を済ませて、裏ギルドのアジト付近までやってきた。


 

  「それじゃあ、予定通り、レン君とリアナちゃんとレーナちゃんは敵の幹部がいる、このアジトに向かって、次にここから1番距離の近いアジトをコル爺、後の3つは同じ様な距離だから、私達で分担、それで余った1つは、自分の持ち場が早く片付いた人の担当ね、終わったら、敵幹部のいるアジトの入り口に集合って事で」


 

 サーラは地図を指で指し示しながら、そう説明した。



  「裏ギルドの奴らは殺してしまっていいのか?」


  「何人か、残しておけば、他は殺していいよ、でも幹部の奴は殺さずに、情報を聞き出したいかな」



  フレアの質問にサーラはそう答えた。



  「了解だ、出来るだけ殺さない様にする」


  「ごめんねレン君、だけど生け捕りが、無理そうだったら殺しちゃっていいからね」



  俺はサーラのその言葉に、頷いて答えた。


 

  「それじゃあ、作戦開始だ」



  俺達はそれぞれの持ち場に向かった。


 

 

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