第六十七話 到着
俺達はフレアに乗って高速で飛行していた。
「おい、あれがメイカーか?」
フレアの視線の先には、高い防壁に囲まれた、広大な街が広がっていた。王国の王都とは比べ物になら無いぐらい巨大で、反対側の防壁と離れすぎていて、何とか見えるぐらいの距離だ。
「うん、そうだよ、もうちょっと近付いたらその場で滞空して貰える?姿を隠す魔法使うから」
「分かった」
フレアは言われた通りに行動した。
「ステルス、これで良し、あんまり長い時間は保たないから、すぐに下に降りて人化してね」
フレアは、地上に降りると、俺達を背中から降ろして、人の姿になった。するとステルスの効果が切れて、俺達の姿が見えた。
「まさか、こんなに早くついちゃうなんて」
「サーラが、グレート・プロテクトを使えたおかげで、もっとスピードを出す事が出来たからだな」
今の時刻は午後の2時頃だろう、約半日でつくなんて、フレアの速度がいかに無茶苦茶かが分かる。
「それじゃあ、中に入ろうか」
「そうだな」
俺達はサーラに続いて、メイカーに入る門に向かった。中に入る順番待ちの列に並んで、門番にギルドカードを見せて、中に入った。
「王国とは全然雰囲気が違うな」
「そうですね、こっちは高い建物が多いですね」
中は、先の尖った背の高い塔の様な建物がいくつもあり、色々な所の煙突から煙が上がっている。
「この街は、魔道具開発と魔法の事しか考えて無い様な奴らばっかりだよ、まあ私は居心地がいいんだけどね」
サーラが笑いながらそう言ってきた。
「そうなのか、所でこれからどうするんだ?」
「魔道具の修理をお願いしちゃいたいかな、
「それじゃあ、その用事を済ませちゃうか」
俺達はサーラの後についていった。
「なあ、魔法国メイカーっていうのは、この街の事を言うのか?それとも王国みたいにいくつも街とか村があるのか?」
俺は気になった事をきいた。
「この街がメイカーっていう国なんだよ、他に街とか村はなくて、魔法国メイカーの国民の人は、全員がこの街で暮らしてるんだよ」
俺の質問にサーラご答えた。
「なるほどな、他の国はどんな感じなんだ?」
「 王国と帝国と獣王国は村とか街がいくつもあって、魔法国メイカーと商業国家メルラルは、1つの街が国になってるんだよ」
サーラが質問に答えてくれた。
「なるほどな、よくわかった」
俺は頷きながら答えた。俺達はサーラの後に続いて、やがて1つの建物にたどり着いた、
「コル爺〜、また魔道具の修理頼みに来たよ〜」
サーラが建物の中に入って、大きな声で呼びかける。建物の中は広くて、色々な物が転がっていて、設計図のような物も落ちていて作業場のような場所だ。
「ん?おおサーラか、久しぶりじゃな」
「久しぶり〜」
すると、奥から1人の人間のお爺さんが出て来た。
「ん?そっちの奴らは誰じゃ?」
「付き添いで一緒に来てもらったレン君達だよ」
俺達は、それぞれ自己紹介をした。
「なるほど、お主が狂戦士リオンじゃったか、それに他の者もその歳で、そのランクまで上がっているのは凄いのう、儂はコルシムという、サーラにはコル爺と呼ばれてるが、まあ好きに呼んでもらって構わん」
「それで、コル爺、魔道具作って欲しいんだよね」
すると、サーラがコル爺にそう言った。
「それは、いつもの結界の魔道具の、状態確認の為の魔道具、でいいのかの?」
「そうそう」
サーラが頷きながら答える。
「分かった、用意をしておく、だが少し時間がかかるかも知れんのう、今、新しい魔道具を開発しているのじゃが、中々上手く行かなくてのう、息抜きには丁度いいかも知れんが」
「新しい魔道具?」
俺はコル爺に問いかけた。
「そうじゃ、じゃが失敗続きでのう、どうじゃ?少し見て行くか?」
「ああ、見てみたいな」
俺はコル爺にそう言った。
「それじゃあ、儂の後をついてくるんじゃ。中に置いてあるものは動かさないようにのう」
「分かった」
コル爺は、俺の返事を聞くと、建物の奥に向かって行った、俺達もコル爺の後に続いて行った。




