第六十二話 特訓
<リアナ視点>
「ハイ・ヒール」
すると、スピードラビットはすぐに気絶から目を覚ましたが、氷で動きを封じられている為動く事は出来ない。すぐにスピードラビットはレーナの回復魔法で溶けて死んだ。
「すごい‼︎回復魔法にこんな使い方があったんだ‼︎よく見つけたね‼︎」
サーラはまたテンションが上がってるわね。
「落ち着いて下さいサーラさん、それとこれを見つけたのは、私ではなくてレンさんです、私はレンさんに教わったので」
「へぇ〜レン君が」
サーラはそれを聞いて感心している。一応落ち着いたみたいね。
「それでサーラさん、何かアドバイスなどありますか?」
するとサーラは説明を始めた。
「うん、まずは私の手の傷を治した時と同じ事かな、レーナちゃんは別に魔物を跡形も無く、倒したいわけじゃないんでしょ?」
「それは勿論です」
レーナは頷いて答えた。
「それなら、魔法を使う部分を絞ればいいんじゃないかな、例えば相手の肩の部分だけに絞れば、魔法の威力は上がるから、すぐに溶かして腕を切断出来るんじゃない?わざわざ体全部を溶かす必要はないんだし、それこそ首だけを狙えば一発じゃない?」
なるほど、確かにそれなら威力も上がって、時間もかからなそうね。
「なるほど、でも離れた相手の一部を狙うのは難しそうですね」
「そこはやっぱり魔力制御が重要だから、魔石に魔力を入れる特訓で魔力の調節を覚えたら、次は魔力制御もやるから、そこで出来るようにすればいいよ」
私は気になったことがあったので聞いてみた。
「そういえば前に、私とレーナの魔法は無駄な魔力を使ってるって言ってたけど、具体的にはどういう事なの?」
サーラは少し考えるそぶりを見せてから答えた。
「う〜ん、なんて言えばいいのかな、魔力が流れてるって事かな」
「流れてる?」
サーラは説明始めた。
「そう、例えばフロスト・アローの矢を1本作るのに10の魔力を使うとするでしょ?本当なら10の魔力で足りるんだけど、魔力制御が甘いと周りに流れたり、魔力がしっかりと纏まらなかったりして、15、20と必要な魔力が増えちゃうんだよ」
「なるほど、よく分かったわ、ありがとう」
私はサーラに礼を言った。
「いえいえ、あっ、ゴブリンみっけ、アース・バインド」
サーラは3体のゴブリンを見つけると、すぐに魔法を発動して、ゴブリン足元の地面から土が伸びて動きを封じた。
「じゃあ、レーナちゃんさっき私が言ったみたいにやってみて、首だけを狙って、今の魔力制御でも近くでやれば出来ると思うから」
「分かりました」
レーナは言われた通りに、ゴブリンの目の前まで行くと、1体のゴブリンの首の前まで手を伸ばして、魔法を発動した。
「ハイ・ヒール」
すると、ゴブリンの首の部分だけが光だし、すぐに溶け始めてゴブリンの頭がずり落ちた。
「凄いわね、今までよりも全然早いじゃない」
「はい、自分でも驚いてます」
レーナも驚いていたようだ。
「じゃあ、残りは倒しちゃうね、レーナちゃんも連続してじゃ疲れちゃうし、まだ特訓はあるからね、アース・ニードル」
すると、ゴブリンを拘束していた土から、太い針が伸びてゴブリンを串刺しにした。
「それじゃあ家に帰って続きしようか」
私達は家に向かって移動を開始した。
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<レン視点>
「よし、今日の所はこのへんで終わりにしよう」
「疲れたあぁ〜」
俺は地面に大の字に寝転がった。
「だらしないぞレン、この程度でへばって」
「どの程度だよ‼︎途中から2対1になってただろ‼︎」
俺はフレアに勢いよく反論した。
「いい訓練になっただろ?手加減はしてるから問題ない」
「サーラ達も終わったみたいだね」
リオンが見ている方を見ると、離れた場所にいたリアナ達がこっちに向かってきていた。
「そっちも終わったみたいね」
「ああ、ついさっきな、リアナ達は途中いなくなってたけど、どこ行ってたんだ?」
俺の疑問にリアナは答えた。
「森でサーラに、レーナの回復魔法を見せてたのよ、あの溶かすやつ」
「ああ、なるほどな」
リアナが俺の質問に答えた。
「それじゃあ、ご飯にしよっか私お腹すいちゃった」
「そうだな」
俺達は揃って家の中に入って行った。




