第四十四話 武闘大会本戦2回戦①
第四十話の大会の日程を少し変更しました。
もう暫く武闘大会が続くので、お付き合い頂けたら幸いです。
次の日、俺達は闘技場に向かっている途中に1つのパーティーを見つけた。
「なあ、ちょっといいか?」
「ん?」
俺はそのパーティーに声をかけた。
「俺の事覚えてるか?前にカルダムの近くで会ってるんだが」
「あっー‼︎あの時の」
茶髪の剣士ベイルは、俺の顔を見て暫く考えた後、思い出したようだ。
「あの時はありがとな、無事冒険者になれたよ」
その後、改めて自己紹介をして、一緒に闘技場に向かう事になった。
「お前達もうBランクかよ‼︎速えな」
「そういえば、ベイル達のランクはなんなんだ?」
それには、赤茶色の髪セリアが答えた。
「私達はこないだ全員Aランクになったんだよ」
「へぇー、凄いですね」
それにレーナが、感心した様子で言った。
「我とレーナはまだDランクだしな」
「その強さでDランクなんですか?」
フレアに大柄で盾と剣を装備しているブラムが質問した。
「我とレーナはこないだ登録したばかりでな、まだ護衛依頼を受けていないんだ」
「そうゆう事だったのね」
それに、女性でローブを着て杖を持っているノアが納得している。
「それじゃあ、俺は行くな」
「おう、頑張れよ」
ベイルはすぐに試合の為、客席には行かずに試合場に向かった、
「わたし達は、向こうの席だからまたね」
セリア達とも別れて自分達の席に向かった。
席に座って暫く待っていると、アナウンスが入った。
『それでは‼︎武闘大会2日目です‼︎実況は昨日に引き続き私ビセットが担当させて頂きます‼︎』
『解説のハロルドだ』
試合場に選手が入場してきた。
『今日の一回戦は、ベイル選手とホルガー選手の試合です』
ベイルは昨日と同じ剣を腰に下げていて、腰の後ろには短剣と、短剣のすぐ下に何故か小さいバックの様な物をつけている。
相手のホルガーは2m近い貫禄のある大男で、武器は巨大なハンマーを持っている。
『武闘大会Aブロック2回戦第1試合始め‼︎』
昨日とは違いベイルの方から敵に突っ込んだ。
ホルガーはハンマーを振りかぶると地面に向かって振り下ろした。
ドガンッ‼︎
地面が抉れて石が飛び散り、ベイルは突撃を中止した。そこにホルガーがその巨体からは想像出来ない速度で接近し、ベイルに真横からハンマーを振るった。
『ぐあっ‼︎』
剣の腹でガードをしたが、耐えられずに吹き飛ばされてしまった。
『あーっと‼︎ベイル選手吹き飛ばされてしまったあああ‼︎ホルガー選手の速度に反応出来なかったようです‼︎』
『あの巨体で、あの速度で迫られたら恐怖だろうな』
ベイルはなんとか立ち上がり相手を見据えた。
『ガハハッ‼︎儂に小細工は通用せんぞ小僧‼︎』
ホルガーはそのままベイルに突っ込んだ。ベイルは向かってくるホルガーに向かって剣を投げつけた。
『それは一回戦で既に見てるわ‼︎』
ホルガーは焦らずにハンマーで剣を弾くと止まらずに進み続けた。
だが、ベイルは腰から短剣を抜くとそれもホルガーに向かって投げた。
『むっ?』
ホルガーは怪訝そうにしながらもハンマーで弾いた。ベイルの目の前まで迫りハンマーを振りかぶった。
ベイルは腰のバックの様な物に手を突っ込むと、サイズ的に中には入らないであろう剣を取り出し、それでホルガーを斬りつけた。ホルガーは攻撃を中止して、なんとか躱した。
『収納袋か』
『ルールで禁止されてはいないからな』
ベイルとホルガーは距離をとった。
『ベイル選手収納袋から、剣を取り出したあああ‼︎』
『いいのか?あれ?』
『ルール的には何の問題もありません‼︎』
俺は収納袋を知らなかったので聞いた。
「収納袋ってなんだ?」
「そういえば、レンの収納魔法があるから使ったことなかったわね、レンの収納魔法と似たようなものよ、だけど容量が少なくて、ベイルのやつだとあのサイズの剣を入れたらほとんどいっぱいでしょうね、もっと容量の大きな奴もあるけどそれでも商会とかの荷物は入れられないから、馬車を使ってるのよ」
なるほどな。
試合場では、展開が動いていた。
『これ以上何かされても面倒だ、終わらさせて貰うぞ‼︎』
ホルガーは、ベイルの前まで目にも留まらぬ速さで近づくと、ハンマーを振りかぶった。
このままなら、問題なく躱すことが出来るだろう。だが、予想外の事が起きた。
『バースト‼︎』
ホルガーがそう言うと、ハンマーの地面とは逆側が開きそこで小規模の爆発が起きた、それでハンマーが加速されて、ベイルは躱せずに潰されてしまった。
『決着です‼︎第1試合はホルガー選手の勝利です‼︎』
ホルガーは試合場を退場して行った。




