さっきまでの敵はお昼寝の後の……?
夢というのは、眠るまでの体験と記憶を整理整頓し、その経験でより身体の効率的な動かし方を身に付けたり、知識として思い出し易くする為の脳の生理現象なのだという。
幼児の場合、脳を成長させる為の行為なのに、その脳自体が未熟である為、どうしても処理できる量や時間に制限がかかる。
だから大人に比べれば頻繁に寝起きを繰り返す事になり、同時に自律神経の交感も頻繁化する事で身体の成長スピードも速くなる。
早い話、幼児は大人の何倍も速い時間で行動しているわけだ。
身体の成長、というよりも、巨大化に伴い体感時間は“ゆっくり”となっていき、所謂“大人”となれば24時間の社会生活に安定する事になるのだが、セイルの今現在の身体では、24時間を約四倍、96時間程の体感で生きているような状況であった。
「なっ?!、うわっ!……!!」
二時間に満たないお昼寝を終えたセイル。
それでも体調的には八時間は寝たような感覚であり、すっきりした気分であった。『んー~~~っ』と伸びをして、その手が“むにっ”と、何か柔らかい物にめり込むまでは。
枕やマットレスよりも密度のある、しかし柔らかい弾力、加えて熱いくらいの温かさ。
セイルの経験上、思い付く“モノ”はあるのだが、やや違和感もある。
母の身体はもっと体温が低いし、寝る時につける香水の香りも違う。まあ、そこは気分で換える時もあるので確証にはならないが、何より聞こえる寝息のリズムが違う。
そうして疑問点をあげ、推測をしているだけかといえば実は違う。“違和感”と感じた時点でセイルの手は確認の為に掛け布団を、違和感の元を見るために剥がしている。単に夢と現実の思考乖離現象、子供の身体にはよくある事である。
で、現れたエルフ幼女、ぐっすりと眠るピンキィの寝姿に驚いたのであった。
まあ、自分が寝た時は一人だったのだから、起きたら家族でもない人間が一緒に寝ていたという状況は驚く事だろう。
加えて、それがまだ凹凸すらない少女未満の幼児で、しかも一糸纏わぬ姿である事を考慮しなくても、だ。
だが普通ならば幼児同士が共に寝ていても別に気にする必要もない。互いに寝相が派手で取っ組み合うように絡まっていても微笑ましいの範疇だ。
今の状況もそれである。セイルとピンキィ、『男の子と女の子』ではあっても、『男と女』ではない。
周りはもちろん同世代も一切気にしないのである。
が、セイルには青涼の、成人男性としての倫理がある。だいぶん子供の感性に移行してはいるのだが、さすがに幼児とはいえ“女の裸”のインパクトは強烈だ。
なんせ端っことはいえ、オタク世界をカジっていたのだ。感性的な女性認定の年齢幅は案外広い。更にそういう事に未経験な故に、女性と子供の線引きが曖昧なのも拍車をかけて、この状況にパニクってしまうセイルなのであった。
「(セイル様、お静かに)」
枕元に控えていたヒノからの注意に、更に驚きの声を上げようとしていたセイルは、我を取り戻して叫ぶ寸前で沈黙を守れた。
「(ピンキィ様は先程寝入られたばかりです。あまり大きく動かられずにこちらへ)」
「(うん)」
ピンキィの寝る側とは反対から、ヒノに抱き上げられる形でベッドから出たセイルは、その場で寝間着から普段着へとお着替えし、かつては兄達が利用し、今はセイルの居間のように使う遊戯部屋に移動した。
「でヒノ、それにアンさん。これはどういう事なのかな?」
部屋に待機していたピンキィのメイド、アンにもまとめて質問する。ピンキィとの同衾など、この二人の共謀による事なのは分かりきっているが、それをする理由が分からない。
そこら辺を察せれるヒノが先ず。
「マリシア様のご指示でして……。ヴィーツィック御夫妻の部屋は用意が終わっていたのですが、“例の”、セイル様の冒険の影響で日常生活用の配置換えが終了していない部屋が多く残っております。子供部屋に使用する辺りもそこに該当しておりまして、ピンキィ様にお使いさせられるベッドが用意できなかったのです」
おお、と痛いところを突かれたセイルであった。
ただでさえ城内に子供はセイルのみ、予備の子供用ベッドはあったのだが、城内の戦時移行において、ドラゴンの迎撃用備蓄優先と、分解されて容易に取り出せない倉庫奥へと収納されてしまったのであった。
その予備のベッドを置いてあった、部屋自体が子供部屋の予備であった場所には、未だ武骨な武具や補修素材が山となって詰まっている。
子供部屋の用意など、優先事項が低いために完全放置で放っておかれたのであった。
現在は分解した子供用ベッドを発掘し、ヴィーツィック夫妻の部屋に設置しようと召し使い達が奮闘している最中である。
「セイリュウ様には重ねて御迷惑をおかけして申し訳ございません。一応、お嬢様には湯浴みもさせて綺麗にしましたので、ベッドを汚す事は無かったと思いますが……、何か“粗相”がありましたでしょうか?」
「ああ、……いえ、単に……、“姿”に驚いただけです」
まさか、知らずに突っついた柔らかい場所が『ホニャララ』だったから驚いたとは言えないセイルである。
「お嬢様のですか?、……ああ、こちらは就寝時に寝間着を着ける習慣でしたね。私共の地域では何も身に着けないのが普通ですから……、失念していました」
アンの説明に疑問顔となるセイルに、ヒノが補足を入れる。
ヴィーツィック家の領地はディムオウグの領地よりは寒冷地となる。日中の平均気温十四度前後で体感的には涼しい程度なのだが、日の出入り頃だけ急激に気温が下がり、五度以下くらいになってしまう。
この変化の時に、身体は大量の静電気を帯びてしまうのだ。起きている夕方時は問題なく対応できるのだが、夜明けの就寝時はその異常に対して無意識に『布団をはねのける』という対応をとり、最悪そのまま凍死という事もある。
その防止として裸身で寝るという習慣が生まれた。
静電気を発生しやすいのは衣服と肌の摩擦の要素が大きい。特に寒冷地なので衣服の多くは動物の毛糸を使用しているのも発生理由の要因ともなる。
これが裸身の場合、掛け布団は静電気を発生させてもベッドを通じてアース効果を起こし帯電しなくなるのだ。
更に腕や足、それらの衣類による摩擦の静電気発生という事自体なくなり、事故の確率そのものを減らせる。
そういう生活習慣からくる常識のズレなのであった。
「セイリュウ様に遅れる事一時間、まだ寝られてから三十分と経っておりませんので、申し訳ありませんが当人からの謝罪は今暫くお待ちください」
「あー、でも結局僕の方が泣かせちゃったんだけど?」
「それは自業自得の結果ですので、……いえ、“性分”の結果、ですか。それに先程のお嬢様のような流れにはなりませんので、むしろ面倒ですが『毒を食らえば皿まで』な意味で謝罪を受けてくださると、助かります」
「助かるって、アンさんが?」
「いえ、“お嬢様が”、でございます」
「……意味が分からない」
セイルにしてみれば、逆恨みの理由はともかく、それで返り討ちになったのだから、余計恨みが深くなっていると思うのだが、アンの説明では少し違うらしい。
「まあ、説明するより体験なさった方が分かりやすいでしょう。もうご苦労をかける事はありませんので、お気楽にお待ちください。……それにしても、セイリュウ様はあの“状態”のお嬢様に戦わずに勝たれましたが、もし、ああいう戦法が通用しなかった場合はどうなさるおつもりだったのでしょう?」
セイルの悩む姿に微笑むアンは、露骨にだが話を逸らす事で気を紛らわす事にしたようだ。セイルも答えが出ない悩みはしても無駄とアンの誘いに乗る事にする。
「アンさんからの情報じゃ、ピンキィの戦闘力に僕じゃ敵わないんだよね。だから戦う事は考えなかったんだ。でも“負けない事は分かってたから、一つだけ通用した事を繰り返したんだよ」
「『負けない』ですか?、勝てないのに負けない?、これは、よく分かりませんね」
「ピンキィが言ってたから、アンさんも知ってるよね?。『竜の加護』ってやつ」
「詳細は伝わってないので、『竜から鎧を貰った』程度しか。ですから先程のように非戦闘状態では危険と思い、こちらで対抗できるよう、色々と装備を用意しておいたのですけど……」
「まあ、情報不足だったんだね。鎧は僕と一体化してて、危険になれば自動で出てくるらしいから、例え今ここで魔族の“将軍級”が来ても平気なんだってさ」
「っ?!、……それはっ、し、しかし、ならばお嬢様が“襲撃”した時、護衛が盾になった理由が?!」
「僕は“怪我ひとつ負わない”。だけどね、僕まだまともに戦えないんだ。立派な剣もあるけどさ、重くて振れないし。でね、だからなぁ、鎧が発動したら“ちょっと”面倒くさい事になるようになってね……」
「セイル様の危険は、ある意味この領地全体の危険と同じになりましたので、できるだけ事前に済むよう対処している結果が、私共による護衛なのです」
今度はアンが悩む番だ。分かりづらい説明だが、そういう理由があっての事とぐらいは察せれる。つまり、より詳しくとも聞けない内容なのだろうと納得するしかないわけだ。
「まあ、父上の許可がでたらはっきり言えるから、そこは今は我慢してよ。でね、まあ、僕の“加護”はそういう訳ありだけど、出し惜しみが効くものでも無いから、あの時の最終手段でもあった。そんな気楽な部分もったから、思い付きを試せて、で行けそうだから、あの結果になったんだよね」
セイルがアンから聞いたピンキィの『さいきょーモード』の正体は、ピンキィの種族としての特性が関係している。
エルフ。セイルの青涼としての記憶には、エルフは人以上の存在と設定される空想の創作作品が多かった。
単純に人の上位種族だったり、魔法の専門家だったりと細かい差異はあるが、共通点も多く、最も有名なのは『自然に同化して生きる』という部分だった。
この世界のエルフもそういう共通点を持っていて、自然との共存は王道なのだが、更に一歩踏みこんだ能力を有していた。
『魔物の“同化調教”』という特殊能力で、動物や魔物を飼育によって『飼い慣らす』とは次元が違うレベルで操れる。
この能力、青涼的には“使い魔”と連想できるのだが、そういう名称の存在はもう別にいるので当てはめて使えない。この世界の使い魔とは魔力で創りあげる疑似生命体やゴーレムを言うのだ。
同化調教とは、『魔物に自分の意識を寄生させて、外付けの身体にする』といった意味になる。
つまりセイルは魔物を相手にしてたつもりだったが、実際は魔物の身体のピンキィを相手にしてたという事になる。しかしだ、それにしては違和感のある対応があり過ぎた。
それぞれの魔物に個性が、自律した意識があり過ぎたのだ。とてもピンキィの人格が反映されたようには見えなかった。という事は、ピンキィは自分の特殊能力を使い熟せて無いという事になる。
なら、そこを“突ける”と踏んで、見事成功したわけだ。
「ブラックドッグに餌付けできてたのも幸運だったね。あのワンコの自我が強くなったから僕が先手を取れて、だからピンキィの能力が充分に発揮する前に決着がつけれたんだし」
「それを私の説明だけから“読んだ”のですか……」
「ヒントは多かったよ。だって“完全に支配できる”ならカイム鳥にピンキィ自ら折檻する事も無いでしょ。戦術って意味でブラックドッグとディディ・パズズは投入場所は逆だし。ワザワザ弱点がさらけ出される所を選ぶなんて、魔物自身が選ぶのは矛盾だから無い。なら、そういう理由があるって考えるよ」
「はあ……、セイリュウ様の“ギフティス”は“ソレ”ですか。しかも既に死の危険も無い。これは……、凄まじいですね」
血は薄まったが、鬼人の気質は無謀と同意の蛮勇だ。強大な個の力には秀でているが、それを上まわる数の対抗には脆い部分もある。
要は魔族の気質と大差はない。単に魔族よりはマシだというだけに過ぎない。
だからこそ、武力の壁という役目で人族の『群れ』の一つと認識されているのが現状だ。悪い言い方をすれば、勝手に魔族を殺してくれて、それが人族の役にたっているだけの殺戮種族だ。
人族の中にはまともに会話すらできない獣同然の存在と本気で信じている者もいる。
そこに不戦で勝つ程の戦術分析をする者が現れたと知れ渡ったらどうなるだろう。しかもまだ四歳の子供だ。
更に、近くディムオウグ領は大規模な魔族領界の侵攻をし、おそらく、かなりの成果を得るだろう。
その結果がどういう曲解や思い込みが付加されての成果となるのか。
漠然とした不安ばかりがアンの胸中に湧く。
ここしばらく膠着していた人族と魔族の領域の均衡がズレ始めるキッカケが、たった四歳の子供の発想……、しかしその発想の元はギフティスの恩恵。
注目されないわけがない。
いい意味の注目で済めばいいだろう。人族の益となる存在の誕生なのだから。
だが、領域を増やしも減らしもしない長い停滞は、人族の覇権拡大の意識を薄めて“群れ”の中の序列に固執する傾向が大きくなっている。
人族の中にはディムオウグ家の台頭を煙たく思う者もでるだろう。アン自身の主人、ピンキィのように些細な妬みに踊る者も出てくるのだから。
(お嬢様の場合は置いといて、……これは、しばらくは可能な限り『緘口令』ですね)
ソウリュウ・ウル・ディムオウグの領主としての行動と台頭は、戦い奪うを信条とする青鬼人として当然の事だ。煙たく思おうが納得もしやすいだろう。
だから工作の必要は無い。
しかし、この将来有望な児鬼は隠そう。多少のちょっかいは自力で蹴散らすだろうが、そこから生まれる僻みの毒は少ないに越した事はない。その毒が少ない方が最終的には我が主人の益と喜びにもなるのだから……。
(それにしても、お嬢様も我が主も、なんて“面倒な性分”なのでしょうねえ……)
起きて少しお腹が空いたのか、メイドにビスケットを用意してもらって、美味しそうに頬張るセイルの姿は、アンにはとても無敵な存在として映るものでは無く、しかも次代の“主の主”となるものとしての覇気もない。
印象と行動が矛盾する、理解不能の子供としてしか判断できない、未知の存在。
そう思わざるをえないアンなのであった。
◆ ◆ ◆
自分としては当然の事をしただけでアンを旋律させているとは思わないセイルは、夕食前ではあるが小腹が空いたのでオヤツをもらっていた。
最近の好みは砂糖漬けの果物を乗せて焼いたビスケットで、杏に似た味のサクランボ大の果実の物が特に気に入っている。
アンとの話しで少し時間が進み、大体三十分が過ぎた頃、セイルの足元で『あん!』と高めの子犬の鳴き声がした。
セイルが見下ろしてみれば“黒い毛玉”、もとい“黒い子犬”がセイルを見上げて元気に尻尾を振っている。犬種はポメラニアンに近いだろう。まん丸フワフワの毛に覆われて体形はよく分からないが、そんなに差異があるようにも思えない。
子犬の前足は身体より大きい木の枝に置かれていて、いったい何処から持ってきたのかといった感じだが、それでセイルにはふと何かを思いだせた。
(黒い体毛に青い瞳、大きさは三十センチも無いけど、もしかしてこの子って)
「もしかして、ヨーゼム?」
「あん!」
黒ポメ姿のヨーゼムは喜びを全身で表現し、次いで前足を置いていた枝を“たしたし”と叩く。
それは『これ見て、これ見て』という合図に他ならない。セイルもヨーゼムならばそれをする意味はよく分かる。
「そかそかー、今日はいっぱいお利口できたよなー。ヒノ、甘い部分を取り除いたビスケット、あげてもいいよね」
「はいセイル様。今用意いたします」
ヒノから果実を取り除いたビスケットを受け取り、大興奮で食べるヨーゼムの頭を撫でながらふと視線を感じてみれば、それは隣室、セイルの寝室へ続くドアであり、半分開いた隙間からこちらを窺うピンキィであった。
裸身のまま、身体の前を大きな枕で隠すだけの姿のピンキィは、何故か凄く儚げだ。
「あらあらお嬢様、御目覚めですか。すぐ着替えを用意しますのでお待ちを」
「……うん」
アンと共に再び寝室へと消えたピンキィは、セイルの感じていたそれまでの印象を思い出させない程大人しい。いや“おどおどとした”雰囲気に変化していた。
一瞬、別人かと思う程の変化である。起き抜けの寝ぼけかとも思ったが、部屋着に着替えて現れ、セイルの隣の椅子に座った後もそのままで、実はこれが本来のピンキィだとアンに言われた時は、座ったイスから転げそうになったセイルである。
セイルは初対面での高飛車で傍若無人な振る舞いは、エルフの『同化調教』の影響なのだと知る。
ピンキィが使役する魔物、ヨーゼムの本来の姿はこの黒ポメで、アメィドンは青いスローロリス、キューちゃんは赤いスズメだ。戦闘等をする場合だけ、ピンキィの魔力で一時的に成体化するのである。
そして成体化する際、魔物本来の凶暴性も増大する事になる。使役する側、この場合ピンキィも成人ならば、その状態の魔物も完全に使役できるのだが、まだ未熟なピンキィは魔物を暴走させかねない。その防止として、『凶暴性のみピンキィに置換しているのだ』。
性格の変貌はそのせいである。
「ん……と、セイリュウ様、ワタクシ、酷い言葉を言ってしまって、ごめんなちゃい」
「あー、うん、終わった事だから、もう気にして無いよ」
しばらくはビクビクしていたピンキィだが、共にビスケットを食べている内に少しはセイルの内心も分かったのだろう。何度も何度も謝るが、徐々に微笑むようにもなっていた。
「でもさ、いきなり襲われるとこはイマイチよく分からないんだ」
「ん、とね、お父様の言い付けだったの……」
「言い付け?、ヴィーツィック公の?」
「うん。『宿命の存在である二家は、拳を交えて親交の上下を決めりゅべし』……だっけ?」
言葉は覚えていても意味は怪しいようで、ピンキィはアンに確認している。そのアンはコメカミを押さえている。声にしてないが唇は『ホントに馬鹿な事を教え込んで』と動くのをつい、読唇してしまったヒノに気づいたセイルが伝え聞いて苦笑する。
まったく同意だったからだ。
どうもヴィーツィック公は性格に難があるらしいと判断したセイルである。
「だからね、セイリュウ様。こりぇから、ワタクシは“セイリュウ・セイル・ディムオウグ”のシモベとしてイッパイ働きましゅ。末永くよろしく、お願いしましゅ」
ピンキィの言葉が脳に沁みるまでしばらく時間がかかり、意味が理解できたと同時に疑問となるセイルは、ようやく口を開いたものの、言えた言葉は―――
「……へ?」
ただ、それだけだった。
〈~続く~〉




