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転生したら、最強の暗黒騎士だった!  作者: 社畜チョコ


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1話 暗黒騎士として転生

久々に書きました!

「うぅ~。」


とても体が痛い。力が入らず、指先すら動かせない。目も開けられないが、痛みにより、うっすらと意識だけが残っている。遠くの方で話し声が聞こえ、俺の人生の終わりが近い事がわかった。



免許をとり、田舎まで車を運転しにきていた。ルンルンで坂道を下っていたところ、反対車線から飛び出てきた大型車を避けようと急ハンドルをきり、そのまま崖下に落ちてしまった。


そして今に至るわけだが、周りにいる人達が慌ただしく動いて救命してくれているが、もうダメだ。短い人生だったが、楽しいこともあったのではないか。後悔があるとすれば、社会に出て、お金をまったく稼げなかった事くらいだ。


「我が生涯に悔いなし!アデュー!」



…………………………………………………

…………………………………………………

…………………………………………………



どれくらい時間が過ぎただろうか?水の上に浮かんでいるような気分だが、なぜか意識がある。俺、確かに死んだよな?意識が戻ると同時に猛烈な喉の渇きにおそわれた。


「み、水……。」


「…………。」


手を伸ばして、目を開けるとぼんやりとだが、目の前に人がおり、俺に水を飲ませてくれた。


「あっ、ありがとう。生き返った。」


手をついて起き上がれば、ぼろぼろの漆黒の鎧を身につけていた。足元には刃がぼろぼろになった黒刀が落ちていた。今は、とにかく現状の理解だ。一体、何が起こった?何かと戦ったのか?崖から落ちたはずでは?


事実だけを整理すれば、死んだと思っていたが、実は生きており再び立ち上がった。でも、元の体ではなかった。水をくれた目の前にいる命の恩人に名前を名乗ることにした。


「俺の名前は、アッシュだ。アッシュと呼んでくれ。助けてもらって恐縮だが、しばらく休める所を知らないか?どうやら頭を強く打ったらしく、記憶があいまいなんだ。」


「……シュリです。近くに村があります……。」


言葉があまり通じていないのか?それとも警戒しているのか?


「シュリと呼ばせてもらう。案内してほしい。」


漆黒の鎧は、ぼろぼろであったが、幸い体の方には傷はなく、割れた鎧の不要な部分を手で剥ぎ取り、歩きながら捨てておいた。頭を守る兜もないので、元からないのか、どこかで落としたのだろう。


前世の記憶はあるが、この体の記憶がない。ないものは仕方ないので、気にせず前を歩く美少女シュリから後で話を聞こう。


それにしても俺のこの体は前世とは比べ物にならない位スリムマッチョである。全能感すら感じる肉体だが、このままでは飢え死にだ。色々と考えていたら、遠くに村が見えてきた。


「あそこに見えるのが、私の住むネトの村です。暗くなる前に戻りましょう。」


「あぁ、よろしく頼む。」


俺が倒れていた所から、体感で1時間程度は歩いた気がする。道も舗装されていないので、かなり足にくるはずだが、シュリは慣れているのか平気な顔をしている。


「そういえば、シュリはあんなところで何をしていたんだ?」


「薬草を採取していました。傷薬にも使えるし、乾燥させて町に持っていけば、お金にも代えられます。」


「そうなのか。他にも後で色々と聞くかもしれん。その時は頼むな。」


村に入ると年寄りの爺さんが俺達に近づいて話しかけてきた。村に知らない奴がくれば心配にもなるだろう。


「シュリ、そちらの若い方は誰だい?随分と立派な体つきをしているが……。」


「いや、俺は……。」


「バス爺、アッシュは道端で倒れていて、記憶が曖昧なの。しばらく村で休んでもらうつもりです。さぁ、私の家に行きましょう。」


バス爺にかるく頭を下げてから、案内された家はこじんまりとした藁で作られた家であった。


「シュリは家族と一緒に暮らしているのではないか?宿でもあればと思ったが、すまんな。金も何も持っていないようだ。」


「両親は少し前になくなりました。今は、私が一人で暮らしてます。村の人が親切なので、何とか生活は出来ています。さぁ、どうぞ入って下さい。」


「……。若いのに大変だ。ありがとう。」


「アッシュも若いですよね?」


木造の家の中は思ったよりも広く、何となく落ち着く雰囲気である。シュリが囲炉裏に火を入れて、食事の準備をし始めた。俺は座ってていいと言われたが落ち着かないので、何か出来る事がないか探している。


芋をむいていたので、代わりに俺がやることにした。簡単な調理くらいは出来る。


「そういえば、薬草は採れたのか?俺のせいであまり採れなかったのではないか?もしあれなら明日一緒に探しに行くか?」


「体の方は、本当に大丈夫ですか?問題がないなら一緒に行きましょう。町に持っていく薬草を少しでも増やしたいです。」


食事は質素だが、こういう食事が一番いいのだろう。おいしく頂いてから、シュリが生活魔法で出した水を使って、家の外で頭だけ洗い流した。服が一着もないので、何とかして町で入手しないとな。初めて魔法を見たが、異世界もののライトノベルを読んでいたので、案外普通に受け入れられた。


持ち物が、ぼろぼろの鎧だけとか運が悪すぎないか?普通は、何かあるよね。転生特典とかないの?シュリと出会えた事だけは幸運なんだろうけど。囲炉裏から、「パチッ、パチッ」という音がするのを聞きながらゆっくりと眠りにつく事ができた。

よろしくお願いします。

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