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3、中学3年生

 僕は3年生になった。相変わらず技術的にはやはり遅れをとっており、数人の後輩に追い抜かれていた。同級生の中でも顧問に注意を受けているのは専ら僕であり、皆の足を引っ張っていたのは一目瞭然だった。しかし、1年生のときに僕に暴力を振るっていた同級生や同じパートの同級生ともすっかり仲良くなった。だが、そんなものはただのハリボテだった。僕は今年レギュラー入りを果たした。それにより、僕に以前のような態度(暴力、シカトなど)をとっていると、不都合が生じた。僕が技術的に至らない要因として、僕に対するいじめが挙げられると同級生は考えたのだ。僕に友好的な態度をとってきたのはそのための免責措置だろうと僕は考えた。しかし、こんな状況でも1つだけ期待できるものがあった。僕に親友が出来たのだ。

 

 僕の同級生は、「大丈夫だよ」とか「がんばれ」などの建前上の欺瞞しか言わなかった。しかし、僕の親友だけは違った。僕の親友もこの部に対して様々な反感を持っており、よく僕と一緒に部の悪口を言い合っていた。楽しかった。僕は親友との二人の時間のためにこの部に来ていた。この部でのはじめての居場所だった。しかしこの時以来、僕の中に身に覚えのない衝動が走り始めていた。その理由は容易に分かった。親友と話しているうちに、僕も僕の親友も自己主張しかしていないことに気づいた。その時僕は考えた「僕は今まで他人の主張を受け入れてきただろうか、相手のことを考えながら接していただろうか」。答えはNOだった。中1の時に皆にいじめられていたのも、僕が皆のことを考えずに自己主張を繰り返した結果だった。上達が遅かったのも、先輩や顧問と上手くいかなかったのも、自分の中でフィルターを作ってしまい、技術的な注意においても自分に都合のいいものだけを取り入れてしまった結果だった。後輩にも自己主張を繰り返し、いつの間にか後輩の許容範囲を超えていた。だから後輩は僕から離れていったのだ。


 居場所はあった。最初からあった。それを僕は自分自身で壊していた。結局自分で自分の首を絞めていた。もっと相手のことを考えていれば、こんなことにならなかったかもしれない。それを全て他人の責任にしていたのだ。僕は謝らなければならない。先輩に、後輩に、顧問に、そして同級生に。許してくれるとは思っていない。それでも言う。


 ゴメンナサイと。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

感想をいただけたら幸いです。

では、またどこかであいましょう。

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