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23.陰謀
総長室を出た岸田は、その勢いのまま自らの執務室へ向かう。その後ろに、総長室前で待機していた部下が早足で続く。歩みを緩めない岸田の耳元に寄り、
「――岸田副長」
「交渉は決裂だ。あの男はもうダメだな。例の作戦を実行する。手筈は整っているんだろうな」
「万事抜かりなく。既に情報部への根回しも完了し、戦闘員の選別も終了しております。リストは岸田副長のデスクに」
「ふん、いいだろう。開始の合図は俺が取る。残りもさっさと終わらせておけ」
は、と頷いて、部下の男たちはいずこへともなく消えていく。その気配が消える頃に、岸田は満足げに鼻を鳴らした。
「いつまでも悠長に構えていられる時代は終わったのだよ、賢将気取りの老いぼれめ。――ここから先は、戦争だ。迷った奴から死んでいくのだよ」




