90/277
人間17
オルハムが築かれて以来、彼らは三か所で火を絶やさぬよう守り続け、それぞれの場所には四人の女性と二人の戦士が配置されていた。火は闇の中で彼らの命を支える存在であると同時に、大型の肉食動物を追い払う役目も果たしていた。しかし敵の襲来によって二か所の火は消され、残る一か所の火も次第に弱まり、やがて消えようとしていた。オルハムの人々は火種を取り戻すため、裸のまま、できる限り標高が高く地盤のしっかりした土地をたどりながら進むしかなかった。
彼らは水を渡ることもあれば、小島をよじ登ることもあった。この道は少なくとも三世代にわたって知り尽くしていたが、それでも進むには星明かりの導きが必要だった。
夜明け頃、彼らはついに火種を手に入れる場所へたどり着いた。
参考文献
Boex, J. H. H. (1911) La Guerre du feu(=『火の戦い』).
Hesiod(紀元前約700年)Theogony(=『神統記』).
Pyne, S. J. (2019) Fire: A Brief History(=『火―その簡潔な歴史』).
推定総盗用率:およそ1–5%




