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崩壊4
「もう一度、ウラノスと話してみるわ」とガイアは言った。「何を話すっていうの? あいつは母さんを蘇らせるために、俺たちの息子であるテュポーンまで殺そうとしてるのよ……。もう執着なんてレベルじゃないわ……」タルタロスは苛立ったように吐き捨てる。「そもそも、テュポーンの中に母さんがいるなんて、俺には思えない。たとえ本当にいたとしても……母さんが、自分の子供同士で殺し合うことなんて望むはずないでしょう……」ガイアはしばらく黙っていた。やがて、小さく息を吐いて口を開く。「……彼も、苦しいのよ。何度『あなたのせいじゃない』って言っても、母さんが消えたのは自分のせいだと思い込んでる」「……」タルタロスも黙り込んだ。「明日、もう一度ウラノスのところへ行ってみるわ」「……ガイア姉は、本当にあいつに甘いわね」「だって、あなたたちは二人とも、私の大事な弟なんだもの……」「はぁ……」
実は、タルタロスはそれ以上ことを荒立てたくなかった。だからこそ、ガイアの提案はありがたかった。
参考文献
Hesiod(紀元前約700年)Theogony(=『神統記』).
推定総盗用率:およそ40~60%




