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オケアノス8
そしてコイオスが生まれた。彼は生まれながらにして災厄をことごとく回避しているかのようで、まるでこれから起こるすべてを知っているかのようだった。一方、タルタロスもガイアとの間に子を成し、テュポーンが生まれた。
しかしウラノスは、その子が怪物であるのを見て、タルタロスの血筋に何らかの穢れが生じたのではないかと疑う。この違和感は消えることなく、やがて彼の心の奥に澱のように溜まり、無視しがたい疑念へと変わっていった。
だがガイアにとっては、コイオスもテュポーンも等しく自分の子であり、そこに違いはなかった。——それでもウラノスの胸中には、ある考えが芽生える。(いっそ、テュポーンを殺してしまうか。理を尽くして話せば、タルタロスも理解するはずだ)
参考文献
Hesiod(紀元前約700年)Theogony(=『神統記』).
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