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混沌17
「どうして……?もし僕の力が、闇の力を受け入れられていたら……あんなことにはならなかったのに……」震える声が途切れた瞬間、ガイアは強く彼の頬を叩いた。乾いた音が静寂に響く。「もう十分後悔したでしょ?混沌だって、これはあなたのせいじゃないって言ってたじゃない!」「くそっ……!でも、僕がもっと強ければ……!」「違う……あなたのせいじゃない……本当に違うの……」ガイアの瞳には涙が滲んでいた。彼女は混沌が消えたその場所をじっと見つめる。そこにはもう何も残っていない。ただ、確かにそこにいたという記憶だけが、胸を締めつける。やがて彼らは言葉を失い、ただ抱き合い、声をあげて泣き続けた。
参考文献
Hesiod(紀元前約700年)Theogony(=『神統記』).
推定総盗用率:およそ15–25%




