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混沌15
ダクリアはもともと、水なしでは生きられない植物だった。だが後に人の姿を得て、二本の足で大地を歩くようになった。最初は戸惑いもあったが、やがて歩くことを覚え、森の中を自由に歩き回れるようになった。
彼女はよくオケアノスを抱きながら、森の中を歩いていた。オケアノスの体からは、水と大地の息吹が溶け合うように広がり、森に生命をもたらしていた。そして彼を抱くダクリアもまた、潤いに満たされ、水に困ることはなかった。
参考文献
Hesiod(紀元前約700年)Theogony(=『神統記』).
推定総盗用率:およそ5–10%




