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人間52
ナオたちは、木々が長い影を落とし、露をたっぷり含んだ草がひときわ青々と茂っているのを見た。太陽はゆっくりと地平線へと沈んでいき、遠くを移動する野牛の群れは、黄褐色の光を帯びた一本の川のように見えた。夕暮れの風が草原を渡り、野牛たちの低い鳴き声がかすかに聞こえていた。何日も水場を見つけられずにいた仲間たちは、その光景を黙って見つめていた。
野牛の群れがゆっくりと進んでいくのを見つめながら、ナオは仲間たちに言った。「野牛の群れについていけば、きっと水が見つかる!」その目には強い確信が宿っていた。そう言うと、彼は槍を握り直し、野牛の群れが向かう先へと静かに歩き始めた。仲間たちも顔を見合わせると、無言のままその後に続いた。
参考文献
Boex, J. H. H. (1911) La Guerre du feu(=『火の戦い』).
Guthrie, R. D. (2005) The Nature of Paleolithic Art(=『旧石器時代美術の本質』).
推定総盗用率:およそ0~5%




