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人間39
ナオとナム、そしてガウは、小さな丘の麓で野営した。まだ草原の十分の一も進んでおらず、目に映るのはきらめく草の波ばかりだった。平坦で単調なその土地は、それでいてどこか憂いを帯びていた。暮色に包まれた果てしない霧の中で、世界の万物は絶えず生成し、そして消滅していた。
ナオは、もうすぐ小さな炎を手にできると夢見ていた。小高い丘に登り、一本の松の枝を差し伸べれば、かつて西の大地を呑み尽くした炎の熱から、ほんのわずかな火種を掠め取れる――そう信じていた。
参考文献
Boex, J. H. H. (1911) La Guerre du feu(=『火の戦い』).
Heidegger, M. (1967) Sein und Zeit(=『存在と時間』).
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