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いやいや、ちょっと待ってくださいよ

 大変なことになりました。

 こんにちは、寺島照史です。

 どこにでもいる普通の高校生と評判の寺島照史です。


 

 僕は現在大変絶望しています。

 また先生に捕まってしまいました。

 しかもなんと、今度は変なローブを着ている少年もセットです。

 なんでここに中学生みたいな子がいるのでしょう。そして先生は豆をもって一体なにをしようとしているのでしょうか。また相沢だとか変なことを言い出すのでしょうか。



 先ほどから満面の笑みでこちらをみている先生から、僕は全身全霊で逃げようと機会をうかがっているのですが、素早く行く手を阻むように扉の元へ走られてしまっては逃げようがありませんでした。



 もしかして、ひょっとして僕って間が悪い!?



 あーあ、せっかく先生に渡す約束したCD持ってきたのに。お気に入りのアルバム、二つあるから、どっちがいいか聞こうと思ってやってきたのに、僕の親切心が仇となってしまった。優しい僕を恨むしかない。




「人数も増えたことですし、空間移動に変更しましょうか。さぁ、準備はいいですね?そこの君もレッツゴー」

  

 魔法使い風の男の子がニコニコしながら腕を使って大きく円を描いた。



 え? てかなに?

 なに準備って。

 なんの話も聞いてないんだけど、どっか行くの?


 空間ってなに?



 って、ちょっと待って!?



 信じられない!

 男の子が円を描いたところから、異空間が開いてるんですけど!!!!!


 RPGだ!

 まるでRPGみたいな現象が、空間が今ここに広がってるんですけど!!



 これから異世界行ってきます的な?

 異世界で戦いに行ってきます的な?


 おぉ、やっべー!

 すげーちょーテンション上がるー!!

 リアルに初めてみれる日が来ようとは!!




 ってなになに?

 ローブきてる少年が異空間が開いている円の前で僕たちに手招きしてる。

 扉の前にいた先生をみると一瞬嫌な顔してたけど、僕を見て微笑みだした。



「一緒に頑張ろうな!☆」


 先生はにこやかに言い放った。豆をもってないほうの手で僕に向かって親指を立ててる。


 こんな先生みたことないよ!

 まるで相沢さんのテンションになってるよ!

 語尾に☆が舞ってるよ!

 キモ!!


 そしてなぜか先生の手に持ってる豆がぴょんと跳ねた気がした。


豆「寺島くんさぁ空気読んでよー。そこは二人っきりにしなさいよ」


 なんか相沢さんの声が聞こえるんだけど、しかも怒られたんだけど。周りにいないのに。



 もしかして豆から?

 マジで豆になってるの?!



「えと、僕なにがなんだかわからな……」


 言い終わらないうちににこやかな表情をしている先生に腕を掴まれ、引きづられた。



 てか待ってよ、僕なんかその空間に運ばれそうになってるんだけど!



「あの、説明を……」



 僕は戸惑いながら、少年と先生とあと豆をみるのだが、誰一人豆一人?僕の言葉がまるでなかったかのような対応をされた。


「あのぅ……」


 誰一人豆一人なにも言わない。

 僕は先生の後ろ姿をみながら、腕を引かれていく。



 っておいおい。


 マジで!?

 マジで説明なしなの!?

 いやそこはちゃんと説明しようぜ?



 僕は今先生と豆と魔法使い風の男の子がどんな関係かもなにもわからないんだぜ?!



 なにもわからないんだぜ!?



 めっちゃ動揺してたら、先生に異空間前まで連れられてきてしまった。やばいやばい。


 ってちょ先生、引っ張らないで引っ張らないで!?

 あーー、入っちゃったよ。

 異空間っぽいなんかに。


 あーー体が体が飲まれていく、僕の右腕が飲まれて、先生なんて僕の腕を掴んでいる手しか見えなくなっちゃったよ。



 てか、だめだめ飲まれちゃだめ!

 空間が広がってる光景をみてるのは興奮するけど入りたくはないよ!

 今僕、半分ぐらい体が空間に入り込んでるんだけどやだよ!

 全力で抵抗して、先生と力が拮抗する。



 絶対に入るものか!

 いやまぁちょっとは憧れたシチュエーションですけど、実際にあるとまぁ嫌ですよ!

 僕はめんどくさいの大嫌いなんだって!




 しかし、そんな必死な抵抗も虚しく、円の近くにいる少年が僕の背中を押して、残念なことに異空間へ飛ばされることになってしまいました。




 あーーほんと、これこそちょーめんどくさいことになりました。











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