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原石の軌跡――新しき力と古の知恵  作者: 永火
第3章 魔法大戦
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回答用紙 その1

時雨さんの家の近くの開けた土地。


つい先ほどまで殺し合っていた時雨さんと幻理さんが、談笑をしながらこちらへと

戻ってくる。損傷の無い体と切り裂かれ破れた服装が異彩を放つ。


「いやぁ、久しぶりの危機感だったよ。

――まぁ、私を殺すことは叶わなかったみたいだがねぇ。」


「まぁ、俺の方も死んでは無いな。紙一重だがな。」


頭が吹き飛んだことも含め、普通の人類はそこで死んでいると思ったことは

……口には出さないことにした。


「参考にはなったか?まぁ、見たところで理解できているとも思っていないが。

……解説は要るか?」


時雨さんの服が時を戻す様に修復されているのを眺めていると、そう声を掛けられた。


「いや、うちのと一緒に考察させた方が得るものは大きいだろうよ。

ほら、バカ弟子視えた物を教えな。」


幻理さんが凝子さんに話を振る。


「ここで私ですか⁉いやまぁ、視えてはいましたけれども、

あれの解説はきついというか――情報量が多すぎるんですよ。」


「普段から自分は天才だと公言しているのに、やる前から諦めるのか?」


時雨さんがにやりと揶揄うように言う。

凝子さんがため息をつき、居住まいを正す。


「あー、ではまず私の視た物から。

初手は魔力干渉帯の衝突……詩織ちゃんが支配領域って言っていた物のぶつかり合

いですね。まぁ、ここは魔法使い同士ならよくある事なので割愛。」


凝子さんが両手に質の違う魔力を浮かべ干渉させ小さな音を出させる。


「相変わらずお前は器用な真似をするもんだ。」


「師匠は少し黙っててください。」


手の上の混ざりあった魔力が消える。


「その次はお互いの魔力干渉帯内での魔法攻撃……で合ってますよね?

まぁ、両方が解析と打ち消しを同時にやっていたので詳細までは視えなかったですが。」


「打ち消しというよりも魔法術式の意味を消し合ってる感じだな。

――理解できるかは知らんが。」


時雨さんが目の前に正しい術式と意味のない術式を展開しているけど

……違いは分かるけど、”意味が分からない”。


「見せられても理解できないんですよねー。意味がない術式って。」


「で、その次の接近は飛行術式の加速だけ取り出しての使用……

魔法少女の飛行に近いことをやってますけど、これも干渉されてるので

走るのに合わせて使ってますよね?」


「師匠の腕を消し飛ばしたのは……純粋な膂力だけですね。

まぁ、直前の加速があるとはいえ、頭おかしいですねー。」


「いや、あの時は肉体強化が入っていたよ。

まぁ、一瞬だけだからバカ弟子にはわからんか。」


揶揄うように幻理さんが呟く。


「師匠の腕の再生については……まぁ、固有魔法由来の方法なのでざっくりとしか。

”元から攻撃を受けなかった”か”攻撃を完全に防いだ”にしたと考えます。」


「ほー、いい線を行ってるじゃないかい。まぁ、少し違うがこれは宿題だな。」


凝子さんが凄く嫌そうな顔をしていた。

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